広山の家
前面道路からの外観、二台駐車のビルトインガレージを持ち、右の扉から玄関へアプローチする
敷地選びからのプロジェクトで敷地候補が3つあり、施主要望を整理しながらロケーションや将来性を考慮し決定しました。ご主人が車好きで二台駐車のビルトインガレージや、趣味のギターを楽しめるホビールームは必須でした。
学生時代の友人で、家を建てる時は相談しようと考えてくれていたようです。
4人家族のための住宅建築。建築地選びから相談を受け、選定にあたった。
車とギターの愛好家である建築主の要望は、自動車2台が入るビルトインガレージと演奏室を持つこと。このテーマに対し、通り庭・中庭・バックヤードを組み込むことを提案した。
玄関に続く通り庭手前に現代的な門屋を配し、大開口のガレージ部分と調和させた。
コの字に囲まれた中庭はガレージとリビングの間に設けバッファゾーンとし、残りの一面にFRPグレーチングのスクリーンを設置することで、採風光の確保や内外部からの閉鎖感を緩和した。
水廻りゾーンにはバックヤードを塀で囲み、建築と一体のデザインとすることで、外観を損なうことなく採風光の確保とプライバシー性を向上させた。
2階に設けた演奏室には遮音性能を持たせ、中庭を挟んで寝室を設けることで音の問題をクリアしつつ、ブリッジ状のFRPグレーチングバルコニーを掛けたり、床の一部をスノコ状とし1階への光天井とすることで、回遊性や多様性を生み出した。
家を建てるにあたり候補地が3つあり、どの土地にすれば希望の家が建つのかたいへん迷いました。そこで建築家に要望を整理してもらい、どのくらいの規模になるか、どの土地なら建築可能かを判断してもらいました。農地であったため転用や造成等様々な申請もクリアして頂きました。
また、二台駐車のビルトインガレージや、気兼ねせずにギターが弾ける部屋を要望しましたが、音の問題をコートハウスとしてうまく解決してくれ、たいへん感激しています。家事動線や共用部のキッズスペースも考えられており、家内もすごく喜んでくれました。
玄関へのアプローチ、トップライトで明るく雨も掛からない。
リビング扉を開けるとストリップ階段が現れる。キッズ用テーブルセットはオリジナル。
キッチンからダイニング・リビングを見る。左にコート、右にウッドデッキにつながる。
リビング上部に光天井、二階はスノコ床となっている。
洗面脱衣室の向うはバスコート、物干しスペースを兼ねる。
コートは一部ウッドデッキ張り、上部にウォークスルーバルコニーが架かっている。外部とはスクリーンで仕切ってプライバシーを確保。
畳室からコートを見る。その向うにはリビングがある。
二階ホールの様子、書斎コーナーを持つ。
南庭からの外観、道路側とは異なる表情を見せる。