南俊允建築設計事務所

●設計事例の所在地: 
東京都杉並区阿佐谷北6-21-24-106
●面積(坪): 
10
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

中目黒の美容室 自然とまちに開かれた開放的な空間

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

クライアントは自宅のように一日を過ごす美容室を、閉じた室内空間ではなく、屋外のように開放的で中目黒の街に開かれた空間を望んでいました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

私が以前担当した建築を見て、光や空気など自然環境を最大限活かした空間を気に入っていただき依頼していただきました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

山手通りに面した5階建てマンション1階を改修した美容室です。この美容室の間口は、前面の歩道幅よりも小さく、奥行は、前面の車道幅よりも小さい。クライアントからは最初に二つの要望がありました。一つは、3セットの置き鏡と椅子、2台のシャンプー台、2脚の待合椅子、収納など、この店舗の広さにしては多いであろう家具やものを置きたいということ。もう一つは、屋外のようなスペースにしたいということでした。
まず、大きな通りに面して大きな開口をとることで、奥行きの深い空間に、一日の風景のうつろいが刻々と現れるようにしました。さらに、既存建物の4本の柱を手掛かりに、入口側から順に待合、カットスペース、シャンプースペースとした。柱にかかるシャンプー台や待合など、各スペースが隣のスペースに少し滲むようにすることで、屋外のようなおおらかさをつくり出そうと考えました。
一部銀膜を残した特殊なガラス置き鏡は、正面に座りカットする時には自分だけが映り、全反射する角度ではガラス部分全体に風景が映り込みます。奥行き方向に3台並べられた置き鏡は、立ち位置によって刻々と室内風景にうつろいます。
反射やスペクトルといった現象、それらを生む太陽の光やまちの風景、日々の営みなどが、自然に混ざり合う豊かなインテリアランドスケープを目指した。この小さな美容室が、まちの風景に豊かさと彩りを与えてくれることを願っています。

依頼者の声: 

「コロナ禍の今、自然換気ができ、開放的な空間であることで、いろんな方を招くことができ、コロナ前と同じように、美容室の営業を安全に快適に行えています。」(クライアント)

その他の画像: 

設計者

匿名ユーザー (未認証ユーザー)
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