風と光と暮らす家

●設計事例の所在地: 
東京都杉並区
●面積(坪): 
39
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

アイランドキッチンから飾り棚でもあるクラフトガラスの間仕切りを見る。
間仕切り向こうには階段ホールが透けて見えている。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「ここ数年来、都心では猛暑が加速し、それまで十数年間住んでいた住宅では夏場の暑さが年ごとに気にかかるようになりました。頻発する地震への備えも考え、今度こそ快適で安心できる住まいを作ろうと夫婦で話し合い、ネットで信頼できる建築家を探しました。」
その他、家族の生活時間帯が異なるのでその音対策。耐震性。快適であること。猫は息子の部屋で飼い、猫のエリアを分けたい。エントランスは美術館のようなハッとする空間。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「施工例などを参考に絞った中で、施主の思いに応える丁寧な家づくりとアイデア溢れるセンスのよさに惹かれて、アーキプレイスさんに設計をお願いすることになりました。私たちの希望するSE構法を手掛けていることも決め手の一つでした。」

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

計画地は都内の比較的ゆったりとした住宅街(第一種低層住居地域)の、引込み道路の先にあり、正形の敷地には北側の二辺から高度斜線(5m+0.6/1)がかかります。
耐震性、明るく風通しの良いこととともに、生活時間やライフスタイルの違うそれぞれの家族と愛猫が快適に、安心して暮らしていけることが求められました。
住まいにはLDKと水廻りとともに、四人家族それぞれの独立性の高い個室があります。それらを繋ぐ中央の吹抜けた玄関ホールは、客を迎える場所であるだけでなく、家族の繋がりを意識する空間であり、また、それぞれの家族のプライベートな空間と時間を充実させる役目も担っています。

依頼者の声: 

「設計の過程では、施主側の多すぎる要望を整理しつつも、できるかぎり叶えようと努力されているお二人の姿に好感を覚えました。細かなプランの変更や現場での作業の遅延にも適切に対処していただき、信頼の置ける家づくりができたことを大変うれしく思っています。おかげさまで以前の家とは比べものにならない、安心かつ快適な住まいを手に入れることができました。リビングの高窓から入る日差し、隣地の景色を切り取る窓、地窓から植栽の見える和室、そして坪庭に続く玄関ホールの佇まいーーどれも日々の暮らしに鮮やかな彩りを添え、私たちの今後の人生をよりいっそう豊かにしてくれるものになりました。」

その他の画像: 

外観  外壁はコテ跡を生かした左官仕上げと人工的なガルバリウムサイディングの組合せ  駐車スペースの奥に長男室に面した猫を遊ばせるコート(南)がある コートは猫の脱走防止を兼ねた人工木材の縦格子で囲っている。

玄関ホール  アート作品を飾るギャラリーのような空間  床は光沢のある磁器質タイルで床暖房入り スケルトン階段のあるホールは吹抜のゆったりとした空間で、正面(北側)の坪庭には光が差し込んでいる

玄関をみる お好みのブルーに塗装された玄関ドア 左には鏡張り扉の下足入れ 右には飾り棚のある白い収納を設けている

ホール 玄関側を見る  スケルトン階段を上り下りするとき、切り取られた空の眺めが楽しい

和室のご主人の寝室からホール側を見る 地窓から北側の坪庭の植栽が見える 

洗面室からホール側を見る  猫の入室を制限しつつ自然換気できるように、引込み戸の上に開閉できる欄間を設置

階段から吹抜のホールを見る  2階はホールの周りをめぐる回遊動線を設けている 正面のテラスの床はファイバーグレーチングで仕上げ、光や風を1階の坪庭に届ける

LDK 理想の生活を考えて建主の方と一緒に検討を重ね、リビングとダイニングの間にアイランドキッチンを配置したプラン リビングから段差無く出入りできるテラス 天井高く北側に高窓も設け、プライバシーを守りながら採光通風を確保

ダイニングからリビング側を見る  キッチンの作業スペースの床はタイル貼

リビングを見る 壁一面にAV収納を造作 高窓と地窓が広がりと明るさをもたらす

設計者

ユーザー 設計事務所アーキプレイス 石井 正博 の写真
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Last seen: 1ヶ月 4日 前
登録日: 2012-07-24 10:24