柏の葉の家

●設計事例の所在地: 
千葉県柏市若柴
●面積(坪): 
43.8坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

比較的駅に近い、人通りの多い道路に面した共働き夫婦の住まいです。
外観はモダンな外形の中に杉板の外壁材と和テイストの庭を配し、癒やしと和モダンを追求しました。駅前の喧噪が残る地区に、周囲を安息の雰囲気で包み込み、周囲の景観作りに貢献した住宅です。
周囲には3階建が多いことから光をいかに居室に導くかということが大きな課題でした。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

周辺のにぎやかな雰囲気と室内空間は切り離し、癒しと安らぎを感じる住まいを希望されました。また共働きという事から、家事が負担にならない動線の工夫と、子供の成長に追従できる室内空間を求めていました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

ご主人から:「高いデザイン性を提供してもらえそうだから」
奥様から:「家事と育児の経験を活かし、現実的な提案をしてもらえそうだから」

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

光をいかに居室に導くかという点に対して、2階リビングと『3つに分散させた庭』を提案し、全ての居室に2面以上の採光を確保しました。
また、家事・育児に対する配慮として、『家の中心にキッチン』を配置する事で、子育て世代にとっての家族の司令塔であるママが家全体を見渡せるようにし、家族の交流をいつまでも保てる家造りを目指しました。

このふたつの工夫により、3つの庭に向かって設けた大きな開口部から、時間が経過しても光が角度を変えながら室内に注がれ続け、様々な場所で家族の視線が交わり合い気配を感じることができる家になりました。また、ファミリーライブラリー(家族の書斎)を設け、子供達が成長しても机を並べて共に過ごせる場所をつくり、プランのもつ回遊性によってもいつまでも家族の交流が続く家としました。「柏の家」はこれらの効果により、潤いと安らぎと楽しさを感じながら心地よく生活できる住宅となりました。

依頼者の声: 

外部と内部の切り離しは絶妙かつ完全で、一歩室内に入ると安らぎに満たされます。
室内空間が中庭に面して開かれているので、隣家2軒が3階建てということを忘れてしまうほど光に満たされています。
また、室内のどこにいても家族の気配を感じることができるプランなので、子育ても楽に楽しくすることができ、キッチンがセンターにあることで、家族全員がキッチンを取り囲むようになり家事の負担も軽減されました。
何より本物の杉板を張った外壁や、ハウスメーカーにはないデザイン性を持ち、ハウスメーカーと同じ価格帯で建てたとは思えないほどの良質感と品格のある住まいができました。

その他の画像: 

玄関ホールに畳を敷き、い草の香りと中庭の静寂さで帰宅時の心をほっとさせます。また外観の持つ和モダンな雰囲気を内部にも連続させています。

1階の子供室は主寝室ともつながりを持ち、完全に一人部屋を持つ前の移行期間に臨機応変に利用できるようにしました。

2階のセンターに配置されたキッチン。左手にはリビング・ダイニングがあり、右手にはファミリーライブラリーがあることで、家族の様子が見渡せるようになっています。

ダイニング側から見たキッチン

キッチンの上のロフト空間。

設計者

ユーザー Miu建築工房 鈴木 道子 の写真
オフライン
Last seen: 1年 2ヶ月 前
登録日: 2021-01-04 15:37