ごはんやさんキモリ

●設計事例の所在地: 
神戸市北区
●面積(坪): 
36坪(店舗19坪、住宅17坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

農業用倉庫を改装した和食レストラン。
隣接していた納屋を解体して出来た中庭を眺めながら、食事ができる。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

シェフの奥さんの実家(母屋、納屋、蔵など複数棟からなる農家住宅)で独立開業をするにあたり、店舗併用住宅にリノベーションしたいが、どこの部分をどう工事すればよいのか分からない。
・古材をできるだけ利用したい
・厨房のレイアウトにはこだわりたい
・好みのインテリアのイメージ写真を取集しているので参考にしてほしい

依頼者があなたに依頼した決め手: 

同じ町内に住んでいることから相談した。
会って話をしたところ、予算や要望に沿ったデザインをしてくれると思えた。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

道路に面する農業用倉庫を店舗、敷地北端の物置を離れ住宅とし、それらに隣接する2階建て納屋は解体した。納屋の跡地は中庭とすることで、各棟の独立性と採光や通風を確保した。
解体した納屋の丸太梁や床板等を使って店舗の家具を作ったり、古い建具を再利用するなど、新旧部材を織り交ぜた。
農業用倉庫という、暗くて閉鎖的であったデメリットを解消しつつ、広くて高い内部空間をもつメリットをいかし、明るく開放的で、どこか懐かしさを感じられる空間を生み出した。

依頼者の声: 

おかげさまで長年の夢をかなえることができ、お店も順調なスタートを切ることが出来ました。
住宅の方もとても快適です。
ありがとうございました。

その他の画像: 

工事初期段階の写真。
中央の2階建て納屋を解体し、中庭とした。
右手の倉庫を店舗にコンバージョンした。

店舗入り口。
看板は奥さんの手作り。照明器具も奥さんのチョイス。
入り口引戸は、解体した納屋に使われていた木製ガラス戸。
外壁はシラス台地の「シラス」を原料とした「そとん壁」。

店舗のレジカウンターは、土蔵に眠っていた「長持(ながもち)」を利用して製作。
内壁は、敢えて色ムラが出るよう配合された薄塗しっくい壁。

中庭の目隠し塀は、解体した納屋の床板を再利用したもの。
カウンターも、解体した納屋の梁を使って制作した。

テーブル席がある部分は、かつて牛小屋だった。
土間には床暖房の温水配管が施されている。

のどかな農村の風景を眺めながらゆっくりと会席料理を楽しめる。
テーブルも解体した納屋の部材を使って制作した。

離れ住宅部分、LDK。
梁下が2mもない、低い物置小屋であったが、屋根裏・床下空間を最小限に抑え、居住性を確保した。

延べ17坪の小さな住宅の広い玄関土間。
正面はシューズクローク。

設計者

ユーザー eu建築設計 村上隆行 の写真
オフライン
Last seen: 1ヶ月 2週 前
登録日: 2012-07-24 10:21