路地のある寺内町の家

●設計事例の所在地: 
大阪府富田林市
●面積(坪): 
敷地面積 約163㎡(約49坪)、延床面積 約142㎡(約43坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

外観は町並みに合わせ、しっくいや杉板・虫籠窓、いぶし瓦の屋根を用い、屋根勾配は周囲の環境にあわせるように配慮しました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地は大阪で唯一の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている富田林寺内町にあり、厳しい建築制限があります。このような地区では、町並みは美しいが住み手にとってあまり快適ではないことが多くあります。そこで、現代の生活にあった住まい方や環境を取り入れることも可能である提案をしました。
平面計画は昔ながらの通り土間の考え方に路地空間を再現し、立体的に連続する「立体庭園」として5つの庭を配置し、 風や光を取り込みながら自然と内外が連続的につながるように考えました。
重要伝統的建造物群保存地区では、見えない範囲であっても慎重に素材を選択する必要がありますが、実際は時代と共に使われる素材も変化します。私たちは、 保守的な地域ではあるがゆえに、新しい挑戦も必要であると考えて設計をしています。

その他の画像: 

ガレージの奥にあるのは、虫や鳥・メダカなどの生物が生息できる小さな「ビオトープのある中庭」

玄関から北端の中庭まで通る土間。町屋の特色を表現している。
右は「ビオトープのある中庭」
突き当りは浴室からも見える「風の抜ける中庭」

2Fキッチンとダイニング。
シンクが組み込まれた細長いキッチンカウンターは、調理台や配膳台にもなり、支度が終われば食卓になる。

2Fデッキテラスから「ビオトープのある中庭」を見る。
2Fであるにも関わらず、庭を眺めながら生活ができる。

2F家族室。
土佐漆喰の壁、焼杉をアクセントとした壁、無垢材のフローリングを組み合わせ、経年変化を楽しめる温かみのある空間としている。

設計者

ユーザー ❨有❩NEOGEO 横関正人 の写真
オフライン
Last seen: 3ヶ月 4週 前
登録日: 2012-07-24 10:22