シェアハウスのような家
傾斜壁の角度は、隣家からのプライベート確保、駐車場からの圧迫感解消、夏の日射遮蔽及び冬の日射取得から角度を決定しています。
お施主様曰く、地震で倒壊した以前の家は、プライベートの確保に問題ありでした。それはリビングの大開口が南側の隣家に面し、常にカーテンで閉じ暗い室内環境でした。そこで今回家を建て直すにあたり、まずそのプライベートを意識した開口の配置を、うまく考えてくれる建築家を探しておられました。
ある家づくりの窓の位置決めで、実際のお施主の視線で調整しながら位置を決めている当事務所の工事ブログに共感され、お声掛けしていたのがきっかけです。
家族三人の家族の家になりますが、個々の生活スタイルが完全に独立されていてLDK中心の間取りから個室中心の間取りに構成されています。20年間の月日の経過は、家族の生活スタイルだけでなく、スマホなどのインフラも大きく変化し中での一つの住まい空間となっています。まさにシェアハウスのような家です。
生活スタイルの違う家族各々が楽しんで生活されております。
何より「建ててよかった」のお施主さまのお言葉は、最高の感想です。
西側は、夏の西日対策及び風の取入れと将来隣地に建つであろう建物からのプライベートを確保を考慮した外観です。
玄関よりアプローチ空間を望む。アーチのかかったアプローチは、玄関と道路の視線をずらしている。またシンボルツリーは、その役割も持たせている。
玄関の広がりを視覚的な操作を利用して、外壁と内壁の仕上がりを同じ材質で繋げ、その流れ意識できる位置に地窓を設けています。
リビングダイニングを望む。天井は屋根勾配に合わせた船底天井です。設計段階より家具等のサイズに合わせた無駄のないスペースです。
リビングダイニングよりルーフテラスを望む。南側にあるルーフテラスは、隣家のプライベートを確保しながら太陽光が差し込みます。
内壁と外壁がつながる仕上げで、より広がりを強調させています。
キッチンは独立ですが、天井はリビングダイニングとつながるワンルーム空間です。
ルーフテラスは、隣家からの視線を気にせず利用できる屋外部屋として利用しています。ベンチは、余り材を利用したDIY作です。
2階にある一つ目の個室1です。
3つ目の個室です。玄関から直接出入りできます。