格子の家
南側外観です。格子は、防犯、暴風、視線から家族を守ります。
お施主様は、大家族でご夫婦とお子様が5人の計7人の大家族となります。一番の要望は、予算の制限があるので、将来の生活スタイルの変化に対応できる家を設計してほしいでした。
建設地は、大家族ための十分なボリュームの住まい空間を建てることのできる土地の広さがあります。平屋であれ2階建てであれ、様々な可能でありますが、コストを考慮すると自ずと絞られてきます。そんな大家族の住まい空間の構成は、ワンルーム空間の中に6枚の床が互い違いに重なったスキップフロアの家です。特定の部屋名の空間を造らず、様々な居場所を将来の家族スタイルに合わせて決めていくような多目的性の高い構成にしました。この家の特徴的な格子は、防犯対策、台風対策、プライベート対策から格子の密度や形状を設置しています。例えば、格子の密度は防犯対策のため下の階にいくほど密になっています。
お施主さま曰く「多くの収納スペースを設けているので家具など置かずにすみ、各々の居場所で我が家を楽しんでいます」
北側は傾斜地になっており、田園風景とみかん山が連なる風景が眺望できます。
玄関ポーチには、良い風が抜ける心地よいスペースで居座れるようベンチを設けています。
北側に向かってステップ5からステップ4を見下ろす。その先の開口部分の先にベランダがあり眺望を楽しみます。
フロア6はこの家も最も高い位置にあります。入り口は躙り口となっておりフロア5の畳の間から出入りします。
フロア6より見下ろしたスキップフロアのフロア5・フロア4・フロア3です。
真ん中に聳え立つ壁は、この土地で採取した赤土で塗られた左官オリジナル仕上げです。
フロア4にキッチや浴室、洗面脱衣室、便所など水廻り部分が設けています。
フロア4から対面キッチンを望む。
フロア4・フロア3・フロア2を繋げる階段です。
フロア3には腰掛ベンチを設けています。
フロア2から納戸開口を望む。納戸は10帖の広さです。