沼の家
●設計事例の所在地:
岡山県津山市
●面積(坪):
54
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
外観
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
津山市郊外に建つ、「高齢に向けての夫婦2人の生活の場」としての住宅である。一般に住宅の北側は、風呂・便所・勝手口等いわゆる裏の顔を見せている。「沼の家」は、主要道路から少し奥まった所に位置し、その道路から唯一住宅の佇まいが見える北側に、エントランスと玄関を、南側の庭に面して居室を配置し、バリアフリーを視野に入れた計画とした。
庭と室内の床のレベル差は少なく、ベタ基礎とすることで250mmとした。テラスをはさんで苔のむした庭と居間との段差をほとんど感じさせない、室内と庭との一体感を持たせる事を意図した。床下には地元産の炭を施主と当設計室のセルフビルドで敷き込んだ。床下の調湿と共に、室内の床に換気口を設けて、室内と床下の自然換気による、炭の効用を得る試みである。
アプローチは、坂道の前面道路と玄関のレベル差(約1400mm)をスロープで結び、玄関と前庭のしつらえとして、踊り場やスロープの廻りには沢山の植栽を配した。心地よいスロープと列柱は緑に囲まれ、隣人とのコミュニケーションの空間となリつつある。
その他の画像:
玄関アプローチ
玄関アプローチ
玄関
居間(小上がり)
外観(夕景)