下竜尾町の社宅
●設計事例の所在地:
鹿児島市下竜尾町
●面積(坪):
72.64坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
東面外観の夜景
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
この建物は鹿児島市の中心市街地より程近い下竜尾町の高台に建っています。錦江湾に浮かぶ桜島を望む敷地は雛壇上の傾斜地で、前面道路から2階分の高さほど下がった位置にあります。そのため3階が道路と同じ位の高さになり、道路からは幅の広いブリッジを渡って建物へアプローチします。
コンクリート塀を巡らせ、プライバシーに配慮した入口前のオープンスペースは、眼下の街並みを見下ろす前庭的な空間となります。3階の玄関からエレベーターと外部階段により1~2階に下って行きます。
敷地自体も隣地より1.5層分高くなっており眺めが素晴らしく、建物の全ての部屋から桜島と中心市街地が望める様に、東西面を大きく開口し、擁壁に対して軸線を振った雁行したプランを採用しています。室内からの眺望の妨げにならない為に、桜島方向に向かって低くなる床の高さとし、さらにバルコニーの床レベルを下げている為、結果として段差を設けた変化のあるデッキになっています。
1階のピロティー部には、敷地に合わせ変形したプールが擁壁際に設置され、泳ぎながら桜島と鹿児島市内を一望でき、また室内・半屋外のデッキからはプールの水面越しの景色を楽しめます。
東側のアプローチ階段の取り付いた自立壁は隣地マンションよりの視線をカットしながら、桜島への眺めを考慮した形です。
2階の天井の高いリビングでは、壁が自然石、天井がコンクリート打放し、床が無垢のフローリングという構成です。壁の自然石は、既存の自然石積みの擁壁とも呼応しています。
その他の画像: