saiブランドスクエア沖縄
沖縄の海沿いに建つsaiブランドの本社兼住居である。オフグリッドを目指し、エネルギーを極力使わない計画とし、戦前の琉球住宅(ヌチジャー)を現代的に再解釈した木造建築としている。
沖縄独特の気候や風土になじむ建築をエネルギーを使わない生活と融合させるために、歴史をさかのぼって考えること
20年以上の友人であり、今後の人生において大切にしたい価値観を共有できること
コンクリートが主流となった沖縄でも造れる木造架構。日射や台風などの独特な気候への対処。シロアリやヤモリ、ハブなどの対策。
施主がこの建物に込めた思いは、以下のサイトにまとめられています
http://www.sai-brand.jp/earth/wp-content/uploads/sai%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89web%E7%89%88-3.pdf
現代の沖縄の技術で施工可能な木造建築。ヌチジャーを現代的に再解釈しており、建物周囲は屋敷囲いの塀とフクギ、正面はヒンプンを設けている。
シロアリ対策として1.5mの高床となっている。
オフグリッドの生活を支える蒸発発散装置。蒸散作用により冷やされた風が屋内や床下を通り抜ける。
ビルトインガレージも通り抜けができる。台風対策として両側にシャッターを備えている。ガレージの上はアサギテラスと呼ぶ屋外リビング。
シロアリに強いオビ杉を現しで用いた架構。仕口金物は沖縄で発明されたクレテックをアレンジして用いている。
1.5mの高床とすることで、海面を臨むことができる。
オープンに設えたキッチン。床は琉球石灰岩調のタイル。
アサギテラスから続くアマハジ。沖縄の強烈な日差しを防ぐ。
アマハジに面した寝室。壁はオビ杉羽目板。
海に面するアサギテラスからは綺麗なサンセットを臨むことができる