大屋根の家
●設計事例の所在地:
岡山県備前市
●面積(坪):
53
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
アプローチ側外観
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
この住宅は平成21年7月に公募された「環境省エコハウスモデル事業」として全国20地域で行われたプロポーザルコンペによって選ばれた、中国地方で唯一の環境共生型住宅である。
敷地は冬季に南側の山から大きな影が落ちる環境で、エコハウスを敷地の北端に配置できるコンパクトなプランを計画した。与条件の太陽光パネル・太陽熱温水器を載せる屋根は、それらの見学デッキも加えて、「日本建築は屋根の建築」と言われるとおりに、「大屋根の家」を提案した。自然エネルギーを積局的に活用できるように、日射の遮蔽と導入の建築的な工夫を、大きな軒下空間で試みた。大屋根のトップライトから入る光は軒下を照らす。その少し優しくなった光を、再び2階の窓から室内へと導く計画である。日射の遮蔽と導入、快適な自然を享受できる、日本建築の特徴である軒下空間のデザインを再構築した。
日本の気候・風土の中で、 大きな軒下空間を持つ建築の快適性・耐候性は、その長い歴史が証明している。
この住宅は2010年5月より、住宅環境対策に関する普及活動を目的に一般公開されています。
その他の画像:
南側外観
玄関土間
1階食事室
2階子供室
トップライト
夕景外観