小田原のバウビオロギー住宅
冬至の日の出が神棚を照らす家(小田原のバウビオロギー住宅)
南西から撮影した外観写真
40年以上前にドイツで生まれたバウビオロギー25の指針を一つ一つ確認しながら、建築工法・仕上材料・空間造形・電気配線などを決定しながら設計した住宅。
天空の動き、特に太陽と月の動きを感じながら生活したいという希望があった。
住人の健康、電場磁場の影響を受けない、地球が本来持っている力を妨げない、このような希望があったことからバウビオロギーを学びBIGバウビオローゲの資格を持つ私に依頼を決めたそうです。
太陽と月の動きを感じる住宅という希望から、小田原にある江の浦測候所を見学して、「小田原の海から昇る冬至の朝日が家の一番奥にある神棚を照らす」というコンセプトを発想しました。
「寝室から、浴室から、そしてウッドデッキから月を見ながら生活することができそうです。冬至の朝日が神棚を照らし、日々変化する太陽の動きを影として感じながら、年の変わり目、季節の変わり目、時の流れを感じながら暮らしていけそうです。」
南東コーナーから撮影した外観
玄関ポーチ、右横は和室の窓、窓の右は雨戸収納の戸袋です。外壁と同じ杉赤身板を張り統一感を出しています
門扉から玄関ポーチへのアプローチ
リビングダイニング
引戸を開け放てば大きな一体空間になる家の中心です
ダイニングからリビング方向、右はキッチン、奥は和室
屋根形状とそろえた勾配天井の一番高い棟下は3.5mの高さがある大きな空間です。屋根につつまれた安心感も感じます
ダイニングから南東方向の大きな窓を見る
窓の外には小田原の海と緑豊かな山並みを見ながら暮らすことができます。
リビング南にあるウッドデッキ
室内とウッドデッキを一体で使うことができます。上部軒天は杉平板表し、庇の長さは日射取得と日射遮蔽のバランスを図りながら決定しています
建物の一番東側に配した寝室の南東コーナー窓
毎朝朝日を感じることは生体リズムをリセットして体を健康に保つために重要です。
ウッドデッキ南東コーナーから撮影
寝室東側窓の外に設置した日射遮蔽用の吊り下げ木棒
夏は簾などを掛けて日射遮蔽します