緑の風景を眺める家
神田川沿いの緑道の緑が豊かな環境を借景として象徴的に切り取りました。
建築途中の現場を多く見ながら、本や雑誌で勉強していく中で
今の木造住宅の作り方に疑問を感じ、ネット情報も参考にしながら
信頼がおける作り方をしているところが無いかと悶々とした日々を
送っていたとのことです。
3階建ての木の家は耐久性、耐震性が基本であると理解し
2、3階を住まいにしつつ、どのように1階をオープンな
リハビリ施設にできるかがポイントだったとのことです。
木造住宅の設計監理を30年以上行ってきた実績と
平屋住宅を含む全ての住宅に許容応力度構造計算を行い
耐震性、耐久性の高い木造住宅を造ってきたこと。
3階建て住宅にも実績が多いこと等をご評価いただきました。
1階をなるべく柱の少ないオープンな空間とするため
国産カラマツ集成材の扁平柱、梁を一部に採用しました。
道路斜線制限や北側斜線をクリアするために
3階は小さくせざるを得ませんでしたが
それによる構造体の変形を屋根の耐震化、梁組の工夫で
クリアしました。
緑道の植栽を借景にし、インテリアを壁で区切らず
オープンな空間とすることで、家のどこからでも
緑を望むことが出来るようにしました。
耐震性、耐久性の確保について細かく説明して貰い
安心して住むことが出来たとご評価頂きました。
地盤も地耐力が不足していたところを鋼管杭で
適切に改良することが出来て安心して頂いております。
広々とした1階のスペースと、オープンな生活空間が
「3階建てとはお思えない伸びやかさがある」とのことです。
リビングダイニング、和室、キッチンがつながる
オープンな2階の空間
2階から3階に上がる階段は木の格子で仕切られ
3階からの光を1階の玄関まで感じることが出来ます。
コンパクトにまとめられたキッチンは
造作キッチンでローコストながらも
インテリアとしてスムーズに連続しています。
3階の個室からは緑道の緑と
副都心の夜景が楽しめます。
1階のリハビリ施設用のワンルームのスペース。
構造的に強度をもつ2本分の柱が現代の大黒柱に見えます。
1、2階の総二階部の上にコンパクトな3階が載る形の外観。
2階の二方向にできた屋根が構造的に機能して
耐震性を確保しながらオープンな空間を造っています。