House M
築19年の木造戸建て3階建て住宅のリノベーションです。元は中央に壁で仕切られたキッチンがありましたが、壁を解体して開放的なLDKを実現しました。
元々別々に暮らしていた二世帯が、新たに中古住宅を取得され、一緒に暮らすために改修を行いました。家族構成は祖母、父、母、子供(兄・弟・妹)の6人家族であり、1階を祖母の生活スペース、2~3階を5人家族の生活スペースとすることを希望されました。
依頼者は工場経営者であり、過去に知人の紹介から、工場内にショールームをつくる改修を手掛けさせていただきました。その工場兼ショールームの評判が良かったため、自宅もお願いしたいとのことでした。
築19年の戸建住宅の改修です。元々一世帯向けの住宅を、夫婦+子供3人世帯と単身の祖母が同居する二世帯住宅へと改修しました。1階で祖母の生活が完結するようキッチンを増設し、2~3階は5人家族のスペースとしました。数多くの友人が集まる家にしたいとの要望から、2階は一室大空間のLDKとし、寝室は3階に集約しました。生活フロアが違っても家族間でつながりを感じられるように、1階のダイニングキッチンと2階のLDKは廊下との間をガラス引戸とし、タイル床を連続させることで空間をつなぎ、二世帯間の空間の境界を曖昧にしました。
改修前の2階のキッチンは部屋のほぼ中央で空間を分割していたため、これを撤去し、新たにオープンキッチンを計画しました。窓の中心に合わせてタイル床の目地と天井のライティングレールとアイランドキッチンの中心を揃え、視線が抜けて開放感のある空間を実現しました。2階の壁の一部にはポーターズペイントを採用し、職人の手による特徴的なテクスチャーを実現しました。
「祖母と一緒に暮らすために取得した住宅を、二世帯でも暮らしやすい形に改修してもらえました。設計の際に要望した、家族や友人たちと集まれるLDK、様々な素材を使った内装デザイン、機能へのこだわりを全て受け止めて形にしてもらえたため、大変満足しています。」
LDKは窓の中心線に合わせてキッチン、照明、タイル目地を揃えたデザインとしました。
オープンキッチンからダイニング方向を見る。廊下への扉をガラス引戸にすることで空間の広がりを増しています。
2階のメインキッチンはオーダーキッチンとし、内装デザインに合わせた提案を行いました。
玄関ホール。鏡を使う事で奥行きを増しています。床タイル目地を玄関から正面扉まで揃えました。
1階、祖母のダイニングキッチン。改修前は書斎だった部屋にIHキッチンを設置しました。
1階、祖母のダイニングから玄関ホールを見る。床仕上を連続させ一体的な空間としました。収納扉は木ルーバー扉とし、部屋を広く感じられるように工夫しました。
3階、主寝室。まだ小さい子供と一緒の寝室としつつ、大きくなっても仕切って使えるように工夫しました。
1階平面図
2階平面図
3階平面図