RSG
●設計事例の所在地:
名古屋市
●面積(坪):
85
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
“ 子供の頃、マクドナルドに行くと、注文カウンターに届かないので、
オーダーする親の隣で、カウンターの下のMマークの部分ばかり見ていた。
背が伸びて、注文カウンターに届くなり、メニューを見た時、
初めてお客さんになれた気がした。
その日から、Mマークの取り付く壁は、『注文カウンター』になった。”
名古屋市郊外の集合住宅の一室改修である。
南側に大きな窓と出窓があり、隣接する公園へ開いている。
子供の成長とともに、空間や家具等との関係性が変わっていくことに
意識して改修を行った。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
”柱のキズはおととしの”
という童謡 背比べ のフレーズのように、
小さな子どもにとって、年々自分の体と周囲のモノの関係は著しく変化する。
幼い体の身体感覚は、大人では見つけることの出来ない機能を見つけ、
目線の高さは毎年変わり、空間の使い方も変わる。
体がすっぽりはまる場所だった出窓が、ある日、腰掛ける場所に変わったり、
今まで補助の台が必要だった場所に、ひょいっと上がれたり、
すこしずつ、成長とともに環境との関係性が変わっていく。
小さな住戸の中でも時間の流れと共に、使われ方の関係性がコンバートされて、
単一機能ではない、あそびしろのある場となることを意識した。
”本棚の中に自分だけの通路”
”絵を動かすとクローゼットに入れる” など、
一文では伝えられない、多義性に富んだ空間を目指した。
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