円弧の森

●設計事例の所在地: 
埼玉県さいたま市
●面積(坪): 
151
●建物の種類(大分類): 
医療・福祉施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

 下がり天井によって、大きなワンルームがゆるやかに区切られ、子どものための居場所に近づけられた保育室。
 下がり天井は輪郭を柔らかなカーブでふちどり、緑系統のクロス仕上げとしました。柔らかなカーブは壁の小口や扉枠の集成材にも用いることで、樹木が上に向かって枝を張り、木陰をつくっているような、柔らかで落ち着いた保育環境としました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 ハウスメーカーの新築の躯体にテナントとして入居する、定員100名程度の保育園の内装計画です。

 躯体がハウスメーカーの商品であるため、階高や天井高さに制限がありました。設備類を天井裏に納めるため、天井を一部下げる必要がありました。

 この要件をポジティブにとらえれば、下がり天井によって、大きなワンルームの保育室はゆるやかに区切られ、子どものための居場所に近づけられると考えました。

 下がり天井は輪郭を柔らかなカーブでふちどり、緑系統のクロス仕上げとしました。柔らかなカーブは壁の小口や扉枠の集成材にも用いることで、樹木が上に向かって枝を張り、木陰をつくっているような、柔らかで落ち着いた保育環境としました。周辺に自然の少ない環境の中で、少しでも子どもたちが緑を体験できればと思います。

 この下がり天井のかたちにあわせ、家具や造作材の配置や高さを揃えることで、室内全体を整えています。

その他の画像: 

設計者

ユーザー icai一級建築士事務所 猪飼洋平 の写真
オフライン
Last seen: 6時間 17分 前
登録日: 2024-03-04 16:33