等々力の家

等々力、区の保存樹の下、アプローチは手前からのみである為曲線でソフトに迎える。
道路斜線を大屋根で包み込みポーチの屋根を吹き抜けとしコンクリートによる重厚さを軽減。
前面道路が私道につき地主との関係、解決後の建設が条件
時間はかかったが円満解決。スタイルはお任せ。
大手建設会社の社員が店舗掲載の雑誌を見て叔父にあたる施主を紹介してくれた住宅。
そのお店で雰囲気を味わいながらいろいろとお話をし数日後に依頼された。
「話が合い素敵な住宅ができそう、地主との交渉から全てお任せ」とのこと
建設に当たり常に地盤をチェック。当地は地盤調査の結果コンクリート杭を採用。 道路より多少敷地が落ち込んでいる関係上湿気を嫌い鉄筋コンクリートを選択、その分杭の必要性が増した。
施主はお客さんが多く1階にアトリエ、2階にLDK、浴室、洗面トイレ、3階に各個室の構成となっている。竪動線による機能分離とした。
「初期投資は高くついたが杭を打ったことにより揺れが少ない、安心していられる。」
「使いやすい、住みやすい建物である。」「周囲は住宅で目線の心配があったが食堂は天窓から、居間はガラスブロックや正面、脇から光が入り外からの目線の心配はない。」

ポーチはコンクリートのクールさを避け木の暖かさを赤レンガと呼応。
上部は吹き抜けとし青空、雲の流れ、雨の降りざまを見上げることができる
自然を感じる空間。

乳白のガラスブロックが強烈な西日や目線を避け心置きなく憩える場所となっている。
居間と食堂とは一体空間で広さを感じる時と隠し扉で区画することが可能であり客人が
居間にいる時は階段ホールー厨房ー食堂へと動線は完全分離している。

食堂の光は連続天窓と脇光線より入射し外から目線はシャットアウトされている。
落ち着いた食事空間確保。
書斎、照明に配慮している。
個室1、東側の大きな窓より保存樹(欅)や四季折々の朝日が顔をのぞかせる。
和室、障子の大きめ組子割付や襖の太鼓貼り、畳縁の色によって実質よりも広く感じられる。
2階窓よりポーチを見下ろす。コンクリートの壁に囲われてはいるが吹き抜け状態になっている
空間には開放感がかんじられる。庇の曲線が外壁の曲線と呼応してこの場の持つ雰囲気を和らげている。
外観、道路よりガレージを入れて斜に見上げる。屋根の銅板葺きの緑青、ガレージの鉄骨の赤色が印象的である。
南面の外観、コンクリト打ち放し3階バルコニーの曲線庇、2階食堂上の天窓。中央の外壁のくぼみは両側面に高さのあるガラス窓があり、それぞれのスペースに光を提供している。
南面コンクリート打ち放しスのくぼみ部分の見上げ。3階バルコニー庇の局面がみられる。