かきの木の家
南側の外観全景です。
敷地形状の利を活かし、東西に伸びやかな建築としました。
南北の奥行きは浅くまとめ、冬の太陽光が家の隅々にまで届くように配慮しました。
夏は四周に巡らせた庇で太陽の直射光を遮り、空調負荷を抑えて涼やかに過ごせるようにしています。
家相に配慮した間取りを考えて欲しい。原則として西側には窓を設けないで欲しい.
家のさまざまな方向から光が入ってきたり、外の景色を見ることができるような空間にして欲しい
平屋でありながら、床レベルに変化のあるような空間構成にして欲しい。
平面形、窓配置、水周り、熱源位置など、丁寧に打ち合わせを重ねながら、ご要望に叶う間取りを計画しました。建物西側には嵌め殺し窓を計画し、季節風への対策をしつつ風景を取り込める開放感を両立させています。
屋根の頂部をLDKの中央に設定し、そこを天窓にした他、プライバシーを保ちつつ外からの光が反射しながら家の隅々に伝わる工夫をしました。同時にプライバシーを確保しながら外の景色を楽しめるような空間構成と開口部の計画としています。
外から見えないように「屋根の中」にルーフテラスを設けるため、その下の寝室は半地下空間としました。LDKなどの住宅の一般部分の床レベルはその中間レベルに位置し、家の中を移動するときに視線の上下を楽しめる空間構成になりました。
希望に沿った間取りになり、満足している。特に気になっていた西側の窓は開閉はできないが、光がたくさん入り、部屋が明るい。窓を作ったことで違う景色が楽しめる。
多くの光が入る部屋なので日中は電気をつけなくても生活でき、冬は光が部屋の奥まで入るため、暖かく過ごせる。南側正面は全面が窓なので境内が見渡せ、解放感がある。夜はリビング、寝室の天窓から星や月を見ることができる。窓枠を工夫していただいたことで、外の景色が切り取られ絵のように見える。窓からの景色で四季を十分に感じることができ、心地よく過ごしている。
外からはわからないが、寝室が半地下、また屋根の中にルーフテラスがあるので外からの視線を気にすることなく、プライベート感があり、趣味などが楽しめる空間になった。
南側外観の夕景です。
大屋根のもと、西側には仕事をするための離れが、東側には2台分の駐車スペースが収められています。
東側外観の夕景です。
2台分の駐車スペースの奥に玄関があります。
南西からの外観夕景です。
窓にはお手入れのしやすい障子紙のような素材で作ったプリーツブラインドが設置され、屋内のプライバシーを守ると同時に、周囲に柔らかな光を滲ませます。
居住スペースと離れの間に、枯山水の庭を配置しました。
屋根には庭に光を落とす開口部を設け、太陽の運行とともに移ろう光と陰が、この家に流れる時間をゆったりと感じさせてくれます。
南面の東の部分外観です。
プライバシーに配慮しながら周囲の景観を美しく屋内へ取り込むため、窓の大きさや形状、配置を工夫しました。
広間のダイニング・キッチン方向の眺めです。
屋根の形状を利用し、頂部にトップライトを設け、明るい光が室内に回り込むように工夫しました。夜はこのトップライトから月を眺めることができます。
広間のリビングスペース方向の眺めです。
右手の階段は、寝室上部に設けたルーフテラスへ登るためのものです。
リビング・ダイニングです。
正面の白いボリュームには、水周りや個室への出入り口となる扉や収納を一列に配置されていています。全体がスッキリと見えるようにデザインしました。
寝室です。
半地下に位置しますが、天窓や庭を望む窓を高い位置に配置し、落ち着いていながら風通しが良く明るい空間にしました。
ユーティリティです。
広いカウンターを設け、簡単な作業ができるようにしました。
天井にはハンガーパイプを通し、洗濯物を室内干しできるようにしています。
化粧鏡は収納を兼ねていて、間接照明で自然に広がる光で身支度をすることができます。