柏の葉庭球場クラブハウス
●設計事例の所在地:
千葉県柏市
●面積(坪):
150㎡(45坪)
●建物の種類(大分類):
その他
●メインの画像:

●メイン画像の説明文:
県立公園の中に建つテニスのクラブハウス。
求められた諸室は更衣・シャワー、研修室・倉庫、便所、ラウンジ等である。プライバシーを強く求められる機能の中で、唯一開放的なラウンジ空間をテニスコートのある外部空間と繋ぐために、大きな軒下空間を作り出した。この軒下空間の中間領域を設定することにより、「内部空間としてのラウンジ」-「中間領域としての軒下空間」-「外部空間としてのテニスコート」の連続性を確保しようと試みた。更に、その屋根部分に開口部を穿ち、直下にシンボルツリーを植え、外部と内部の境界を意図的に曖昧にすることにより、空間の連続性を強調した。
また、クライアントから「軽い屋根」の表現を求められたことを契機に、屋根と壁を全く分離した構造形式を提案した。これは、プライバシーを強く求められる諸室にも充分な採光を確保でき、居心地のよい内部空間を実現できた。クラブハウスの屋根は緩やかな片勾配を有し、公園側の軒は低く押さえられ、控えめな存在となる。また、テニスコート側には大きく開いた形となり、弧を描く天井の形態とも相まって、存在感の強い形態となった。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
県立公園に建つスポーツ施設/周囲の環境を踏まえつつ、依頼者から求められた「軽い屋根」の表現とした
その他の画像:

壁から独立した屋根が軽やかさと力強さを感じる


アプローチ側からは存在感を控えめとしている

軒先部分に大きな穴を開け植栽を配置

脱衣室内観。欄間からの採光により、プライバシーを保ちつつも明るい室内

夕景