Tea-factory

『街に開かれたキッチン』をデザインコンセプトに、テイクアウト型ドリンクショップにおける手前と奥の新しい関係の構築を目指しました。通常のテイクアウト型店舗において最も奥に配置されるキッチンを、敢えて手前に配置し、通りに対してガラス張りとすることで、キッチンでドリンクを作る様子自体を、街に対してディスプレイ化しました。
「主要な希望としては、美味しいお茶を広めるために開発した給茶機をお客様にアピールしたい事と、店舗デザインはお茶を淹れる工場のイメージでデザインして欲しい事でした。」
「初回スケッチの提案が魅力的だったのでその案でお願いしました。」
店舗の窓辺には、今回店舗のために特注製作されたガラス製の給茶マシーンを並べ、通りを歩く歩行者たちの目を楽しませます。中央のカウンターは、ファサードラインに対して斜めに配置し、長さを最長化することで、客と店員のインターフェイスを最大化し、コミュニケーションを取りやすくすると共に、キッチンでお茶を作る様子を眺めることができます。カウンターの表面は鏡面張りとすることで、中と外の風景を互いに写し出し、外部空間を内部に取り込むことを意図しています。客用スペースの床仕上げは通常外部で使うコンクリート平板とすることで、客用スペースを外部空間の延長と捉えました。その結果、街歩きをしながら立ち寄りやすい雰囲気を醸し出すと共に、グレートーンの工場のようなインテリアとしました。キッチンをディスプレイ化し、自由に入れる外部空間の延長として内部空間を作りこみ、『街に開かれたキッチン』を実現しました。
「特注の給茶機を窓辺にディスプレイするデザインがとても良かったです。入口から発券機、提供カウンターまでの一筆書きの動線もスムーズに機能しています。街に対してオープンで分かりやすい店舗になり感謝しています。」

店舗平面図。街に対してオープンなプラン。

キッチンから発券機を見る。発券機は壁面埋め込みのデザイン。

店舗内部。左手に鏡張りのカウンター。

鏡張りのカウンターが外の風景を内部に取り込む。

キッチンでお茶の葉を収納する棚も特注製作した。

前面道路からガラス張りで特注の給茶機が良く見える。