市崎の家
白と黒を貴重にした内装デザインです。
中庭を中心に玄関・LDK・和室が展開しています。
リビング部分には大きな吹抜けがあり、外光が家の奥まで届く
明るく伸びやかな空間に仕上がっています。
住宅密集地でどのようにしたら周囲を気にする事無く、内外が一体となった明るく開放的な空間を作れるか?
はじめにお施主さまがご自分で考えられた、このようにしたいという基本の間取りがありました。
しかしそれは、実際に作ると住み難く、本当にお施主様が住みたいという家の間取りが
上手く表現できていないように感じました。
そこで、詳しくご要望をお伺いして私なりのPLANを提示させて頂きました。
結果的にお施主様が考えられていた間取りとは全く違ったものになったのですが、
『このPLANが良い』という事になり、設計をさせて頂く事になりました。
お施主さまから言われた通りではなく、お施主様の意見+建築家としての意見が融合したからこそ
気に入って頂けたと思います。
この家はプラン依頼を頂いた時、すでにお施主の中では間取りが決まっていました。しかし、私だったらこう考えますよという提案をさせて頂いたところ、それを気に入って頂き、全く違うプランで進める事になりました。
要望は『廻りの目を気にせず室内空間と一体となって使える広い中庭がある事。そしてそれはモダンな空間である事。』でした。
そこで敷地の南側の中央に中庭を置き、LDKや和室で取り囲むコの字形のプランとしました。中庭の南側は、プライベートな空間を守る為目隠しの壁を高く立ち上げました。
また目隠しの壁を作る事で、家全体が暗く暑苦しくならないよう大きな吹抜を設け、光と風をふんだんに取り入れる工夫をしています。白と黒のメリハリを効かせたモダンな空間は中庭と一体となり、明るく心地良い家族だけの別世界を形作っています。
『友達に自慢できる家が出来ました!』と喜んで頂きました。
2階には吹抜けを囲むようにプライベイトルームが配置されており、
一歩自分の部屋から出ると家族とふれあえる空間となっています。
敷地の段差を利用し、地下には2台分の堀車庫と倉庫を設けています。