nana's green tea 浦和店

●設計事例の所在地: 
埼玉
●面積(坪): 
53坪
●建物の種類(大分類): 
商業施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

カフェ インテリア

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

野点(茶を楽しむ)
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
09年10月現在で27店舗を展開する”和カフェ”である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”を
つくりたいという思いの表れである。
今回の立地は、浦和駅前にある商業施設(ショッピングモール)PARCO店内の1区画であり、
商業ビル内の店舗である為、ショッピング客をターゲットとした店舗設計が求められた。
その為、今回はnana's green tea浦和店を単一の店舗として切り離すのではなく、
ショッピングモールの通路の一部がカフェをなっている空間構成を心がけ、
屋内でも屋外でもない空間を展開することを提案した。
nana's green tea浦和店では、茶室の作法の1つである野点(のだて)に焦点を当てて設計した。
野点(のだて)は、季節の良い時期に、戸外で自然と接しながら茶を点て、楽しむことである。
実際は、地面に毛氈というマットをひき、屋外との心理的な境界を設けるが、
今回は、インテリアの中で野点を体験するために、本来は境界を設けられる側の木を屋内に意図的に配置し、
野点に必要な心理的な「境界」を設計した。
実際の設計としては、木に見立てた柱を65本配置している。
この事により、森林同様、柱(木)のない部分が道になっており、人々の動線自体も木(柱)が
決定づけるが、木(柱)の隙間はランダムに決定しており、人それぞれによって、
新たな通路の発見があるように計画した。
また、それぞれの机も柱(木)と同じ木目を採用し、自分だけの境界をより強く感じることが
出来るように設計した。
この空間で野点本来の楽しみである「いさぎよき所」を見つける楽しみをお客様自身に
見いだして欲しいと考える。

その他の画像: 

設計者

匿名ユーザー (未認証ユーザー)
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