追分の家

●設計事例の所在地: 
神奈川県川崎市
●面積(坪): 
98.46㎡(29.7坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

20坪余りの敷地に大人4人の為のオール電化木造3階建ての住宅を計画しました。
「構造適合判定」を要しない軒高さ9メートル以下の範囲で、変化のあるボリューム構成を考えました。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

本や書類がたくさんあり、これからも増えそう。ダンボールにしまってあるこれらを使い易いように収納したい。
家族全員が働いていて、みんなで居られる夜の時間や休日を楽しめる家に。
来客や将来の親との同居に対応できること。
太陽光発電を利用し、地球環境に貢献したい。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

各個室とユーティリティからなる1階と3階の天井高さは必要最小限とし、LDKのある2階の天井高さを最大限に確保しました。
3階は太陽光発電システムの為に決められた屋根形状を利用してロフトを設け、天井の最低高さが1.7メートル余りであるにもかかわらず、のびやかな空間にしています。
お仕事やプライベートで、本や書類の多いご家族の為に、1階から3階に至る階段室の北側壁面は、全面を収納棚にしました。
収納するものがある程度限定されていれば、このような壁面収納方法には、一般的な収納や納戸を計画するより面積を有効に使えて、かつものの出し入れもしやすいという便利さがあります。
隣接するお寺の甍と境内の景色を、外からの視線を気にせずに楽しめるように注意深く窓の計画をし、室内から外へ向かって視線が通るような、伸びやかな空間作りを目指しました。

依頼者の声: 

「広い居間がここち良い。そのせいか、家族はもちろん親戚や友人もここに集まってくるようになった」
とのお言葉を頂きました。太陽光発電は導入して大正解だったそうです。

その他の画像: 

1階主寝室と水廻り。
廊下の壁面をムダ無く収納化し、スッキリ暮らせるように工夫しました。
左側の鏡も、正面の壁も、中身は実は収納です。

2階のLDK。この家のメインスペースです。天井高さは2.8メートルのワンルームで梅の花を楽しめるバルコニーと繋がることで、広々と感じることができます。
来客と将来の親御様の為のスペースとして使える畳コーナーがあり、必要に応じて仕切ることができます。

茶の間スペースからキッチン方向を。
IHクッキングヒータを採用し、専用換気扇を使った事で、吊り戸棚の収納料を最大限に確保しながらスッキリまとめることができました。

茶の間スペースから畳コーナーを。
普段は扉を壁に収納して、1室として広々と使います。

畳コーナーから茶の間・キッチンを通してバルコニーを見通す。
年明けにはバルコニー越しに新年を告げる梅の花を楽しめます。

畳コーナーを仕切ったところ。
コンパクトなスペースですが、上部が繋がっているので狭苦しく感じることはありません。

前面道路を挟んで隣接するお寺を借景に。
通りを行き交う人の視線を気にせず、春夏秋冬と表情を変える景色を楽しめます。

階段室の壁面は全面収納。
本はもちろん、細々した小物やその他生活雑貨等も余裕をもって収納できます。
階段の下も収納にし、大きな荷物も収納できるよう、スペースを余すところなく活用する工夫をしました。

3階には屋根形状に沿った勾配天井の個室が東西対象に並びます。

天井高さの変化を利用してロフトを作り、いろいろな使い方が出来るよう配慮しました。

設計者

ユーザー 星設計室 一級建築士事務所 星裕一郎 の写真
オフライン
Last seen: 1ヶ月 2週 前
登録日: 2012-07-24 10:29