ひとやまはん。

●設計事例の所在地: 
千葉県浦安市
●面積(坪): 
162.59㎡(49.1坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

中庭を挟んで親子の世帯が向かい合う、完全分離型の二世帯住宅です。
視線をカットする為の程よい高さの壁に囲まれた中庭を中心に、廻りからの視線を気にしない開放的な住まいになりました。
このお宅での生活のご様子は、下記にて紹介されています。是非ご覧ください。
http://www.hometrip.jp/?p=1366
http://www.hometrip.jp/?m=201302

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「アパートに囲まれたような敷地なので、廻りからの視線を気にしないで済む、明るく開放的な家にして欲しい。
普段はお互いの生活を尊重し合えるよう完全分離の二世帯住宅にしたいが、体調を崩したときなど、さりげなく見守れるような作りにできないでしょうか?
また、母は腰を曲げながら自転車に乗るので、安全に出入りできるようなアプローチにしてほしい。
あとは、地中海的イメージにできれば・・・」

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

切り妻の単純な家型をしたボリュームと、その半分のボリュームからなるこの二つの家は、中庭を挟んでひとつになっています。
可能な限り独立性を保って向かい合っていますが、活動的で元気なおばあちゃんの「これから」を考え、子世帯の家族が、屋根裏からおばあちゃんの様子を「ちょっと見る」楽しい仕掛けがあります。
子世帯からは一旦外に出てルーフテラスを介し、ハナレ的な親世帯の屋根裏空間へ至ると、そこからさりげなくお母様の様子を伺えるようになっています。この長い動線は、家を巡る楽しさと奥行きを与えてくれます。
空だけが見える中庭は、子世帯のリビング・ダイニングや広縁と繋がって32帖の大空間になります。
周囲からの視線を気にしなくてよいので、室内と屋外が一つになったような開放的な空間になりました。

依頼者の声: 

施主ご夫婦からは、
「住宅展示場を回りながら、家族像や生活のスタイルを規定されるようなプランには違和感を覚えていたので、使い方を自由に変えて行けるようなプランにできて良かった。
中庭や室内に洗濯物を干せるようになっており、干したまま外出しても安心なのが便利。
キッチンの収納も機能的でよい。」
とのお言葉を。
お母様からは
「夏涼しく、冬暖かく快適。コンパクトにまとまったプランなので、掃除が楽で暮らし易い。」
とのお言葉を頂きました。

その他の画像: 

子世帯LD。
仕切り無くキッチンや家事コーナー、広縁と中庭、更には2階のフリースペースと立体的に繋がる開放的な空間です。

子世帯ダイニングスペースからリビングを通して中庭を望む。
キッチンとの間に収納を兼ねた壁を設けてキッチンを直接見えないようにして、スッキリしたLDスペースとしました。

程よい高さの壁に囲まれた中庭は、周囲のアパートからの視線をバッチリ遮蔽しながら、青空をたっぷり採り込んで明るく開放的な空間です。

階段を上って子世帯2階フリースペースへ。

大屋根の中に浮かべられたようなスペースで、家族が増えたり、ライフスタイルの変化を受容できるような、包容力のある空間です。

子世帯フリースペースからは、一旦外へ出て、ルーフテラスを渡って親世帯の屋根裏へ行く事ができます。
「ハナレ」の感覚ですね。

屋根裏部屋からは親世帯の様子を伺う事ができます。
ギャラリー的でもあるこの空間は、普段は施主(息子さん)の趣味室です。

親世帯のアプローチ。
玄関横まで自転車を押して楽に昇れるよう、ゆったりとしたスロープを設けました。
スロープの両脇はお母様のガーデニングを楽しむスペース。
今では四季折々の花々がこのアプローチに彩りを与えてくれています。

親世帯 玄関から居室方向を見る。
窓をすべて閉めたとしても、屋根裏部屋から差し込む光で十分明るさを保つ事ができます。
お年寄りが安心して気持ちよく暮らせる空間を考えました。

親世帯LD。
木の温もりを感じられる、明るく落ち着いた空間です。

設計者

ユーザー 星設計室 一級建築士事務所 星裕一郎 の写真
オフライン
Last seen: 1ヶ月 2週 前
登録日: 2012-07-24 10:29