nana's green tea ピオレ姫路店
●設計事例の所在地:
兵庫県姫路市
●面積(坪):
45坪
●建物の種類(大分類):
商業施設
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
カフェ インテリア
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
「瓦」
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば"日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店"をつくりたいという思いの表れである。
赤松政則は、京都生まれ、京都育ちで当時では名の知れた一級の文化人で、足利義政に仕え、茶の湯の村田珠光、能楽の音阿弥、絵画の狩野正信などとともに、銀閣寺に代表される東山文化を完成させた人物である。
後に赤松政則は播磨国の守護として入国し、姫路に置塩城を築造した。置塩城は現在は姫路城内に移築され、大手門として広く知られている。
1467年に始まった応仁の乱で京都の町が焼野原になると、多くの貴族や僧たちが政則を頼って播磨に逃れてきたものと思われ、置塩城の頂上付近からは、茶の湯に使われたと見られる備前焼が多数出土し、茶室や能舞台まであったと伝えられている。
置塩城からは多くの瓦が出土していることから、置塩城には瓦が使われていた可能性があり、これが実証されれば、城郭に最初に瓦を用いたのは織田信長の安土城であるという説が覆ることになる。
そこで、nana's green tea JR姫路店では、日本建築にとってなくてはならない存在であり、茶室建築や露地にも用いられてきた「瓦」という素材に焦点を当て、日本的で、心休めることのできる、かつてない新しい茶室のあり方を提案する。
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