大黒柱のある平屋な家
●設計事例の所在地:
菊池市
●面積(坪):
21坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
棟木を支える、家の中心にたつ大黒柱。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
この家の中にいると全てに手が届きそう。
家族みんなが自然に繋がれる優しい家をデザインしました。家族4人のための住まいを、延べ床面積21坪という小さな木造平屋で実現しています。かなりコンパクトに纏めていますが、室内の天井高さを2.2m~3.5mへの登り天井としたこと、窓の大きさやレイアウトに注意したこと、そして動線はもちろん、そこで暮らす人・外から訪れる人の目線のことを意識しながら計画しました。それらがうまくリンクしあい、実数以上の広がりを創り出しています。
計画当初、この20数坪という住宅には施主も戸惑ったようです。しかし、○LDKという間取りのこと、リビングは○帖で子供部屋は○帖にという広さへの思い込み、収納はたっぷりとといった、あれば便利的な浅はかな思い。現代の家づくりの中で、いわば野放しになっている部分を、一つ一つ丁寧に紐解くことで小ささが持つ魅力(豊かさ)が伝えられたようです。
とはいうものの、実際できてみなければわからないことばかり。工事中の間は「やっぱりちょっと小さいかなぁ」という声も聞こえてきました。しかし、完成を迎え照明も灯り、食卓テーブルやベッドなどの設えが済むと、その空間の広がりに満足頂けたようです。小さい住まいは、冷暖房効率もいいし経済的で環境にも優しい。掃除も楽でしょうし、何より小さく住まうための工夫が楽しめます。
暮らすことを楽しむ。小さな家にはそんな豊かさがあると思います。
その他の画像:
室内から庭への繋がり
あたたかな食卓
やさしいあかりが地域を照らす