鹿嶋の家
建物南側のウッドデッキテラス南東から南の緑の庭を通して建物を望む。南北の全開放建具により北側のデッキの庭まで見通せます。建物は焼杉の外壁と白い金属屋根による和モダンの雰囲気です。
地方都市郊外の新興住宅地で周辺には畑地や林が残るおおらかな立地です。敷地もたっぷりとあり、庭との一体利用、土間、大きな開口といったキーワードが要望条件でした。
ここでは、広い敷地を大きな庭園と捉え、建物を駐車場やアプローチ部分も含め分棟で構成し、東屋のように配置していきました。
各棟は内外のぐるっと廻れる土間でつながり、棟によって囲まれた大小の庭が設けられています。
中央のメインのLDK棟の南北は建具によって大きく開放され、緑の庭とデッキの庭という2つの大きな庭と一体化し、様々なアクティビティを誘発しています。
太陽光、太陽熱、輻射空調等、開放的な立地を活かした自然環境とのパッシブな関わりを保ち、連歌のように棟が増えていくことも想定した計画としています。
建物アプローチスロープ。正面は建物内から伸びている漆喰壁で、建物へ誘います。
緑の庭東より建物を望む。(建具が閉まっています。)
土間玄関。土間は半外部の多目的空間で、各部屋をゆるやかにつないでいます。
LDK南よリ。漆喰とウォールナットフローリングの落ち着いたインテリアです。北側のデッキの庭ともつながっています。奥に子供エリアがちらっと見えます。
デッキテラス東よりLDKと子供エリアを望む。南側の緑の庭がつながっています。
北側デッキテラス北よりLDKを望む。南の緑の庭まで抜けています。
LDKと土間東側からの見通し。南北の異なるニワと連続しているのがわかります。
南側の緑の庭西より。土間の東奥が抜けていてそこもニワとなっています。
子供エリア北より。合板と檜フローリングのカジュアルなインテリア。ここにも土間が続き、デッキの庭やLDKともゆるやかにつながっています。
南側の緑の庭からの南北の見通し。縦格子は輻射冷暖房で、目隠しも兼ねています。