水元の家
LDK西より。左手の水平窓からは土手の通りの桜並木の眺望が、右手は大階段でその先はウッドデッキテラスがつながります。
下町の緑豊かな公園近くに立地します。ここでは風致地区規制をうまく活用した合理的な構成、楽しげな家が要望でした。
風致地区の緩和措置を活用し建物廻りに有効なスペース(駐車場、アプローチ、物干場等)を設けました。また、建物のメインレベルを半階上げることで前面道路との視線の干渉を避けるだけでなくその床下を容積にカウントされない納戸として有効活用しています。
建物内の構成は用途が限定されるスペース(水廻り、納戸、寝室等)を閉じた箱として縦横に組み上げ、その隙間をすべてリビングやライブラリーなどのたまりのスペースに充てています。
1階から上がる階段はリビングと南側の木デッキをつなぐ大階段であると同時に、南壁面にプロジェクター投影時の客席にもなっています。
周到な箱の配置とレベル差をつなぐ特徴ある階段により、立体的なワンルーム空間が現れ、各レベルから望む景色は周辺環境と呼応したものとなっています。
北側外観。金属板外壁と駐車スペースを欠き込んだ部分が白の塗装です。建物右手奥からアプローチします。
玄関。1.5層分の吹き抜けで左の鏡扉を開けると大階段下床下納戸、上は趣味のDJブース。
玄関から大階段を通してLDKを望む。インテリアは塗装の白と濃いブラウンの無垢の木床と木壁。右手下部の白い壁面部分が水廻り。上部はライブラリーの目隠し兼の構造格子本棚。
LDK北西より。右側掃き出しサッシ上部のブラウンの壁面は上部にスクリーンが格納されており、写真左手上部の棚に置かれたプロジェクターから投影できるようになっています。大階段はそのときには客席になります。
LDK北東より。右奥にDIブースが見えます。
ライブラリー北より。下部が水廻りで上部がテラスになっています。
ライブラリーから玄関、LDKを望む。
南側ウッドデッキテラス。掃き出しサッシを開けると大階段、LDKとつながります。