崖の家
●設計事例の所在地:
千葉県船橋市
●面積(坪):
約34坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
住宅を建築するにはかなり難しい土地でした。
マンションであれば特に大きな問題もなく建築できますが、戸建住宅ですから金銭面の負担を考えるとまず二の足を踏むのがあたりまえで、なかなか時間もかかりました。敷地は2方向が崖となっており、建物はどこに建てられるの?というぐらい敷地の大きささえはっきりしない崖のみの敷地でした。
ただ眺望はすばらしく、駅にも近くこの周囲にはこんな条件の土地は到底手に入りませんでした。
なんとかしてほしいという熱い要望から実現しました。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
崖地ですから、まずは構造の安全性がほぼすべてです。建物さえできれば、眺望は将来にわたり保障されます。
おおらかな建物ができればそれで良しというようなオーダーでした。
依頼者があなたに依頼した決め手:
いろいろな斜面地建築への実績を評価していただきました。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建物の安全性にはかなり神経を使っています。崖地そのものを建物で抑える構造としているために、その土圧を強固で自重のある鉄筋コンクリートの基礎だけではなく、30本余りの鋼管杭にも負担させることでこの基礎を構造的に成立させています。崖地や傾斜地での建築では一番神経を使うところです。
地盤の耐力だけではなく、その性質まで良く調べたうえで基礎の造り方を考えます。隆起でできた地層であれば、ちょっと切り土するといきなり岩盤というような場所も多々有ります。土地の成り立ちにより基礎の形状も違ってきます。
外装はこのような土地ですから、ほぼメンテナンスができないという前提でガルバニウム鋼板の屋根材を使用しています。一分木製サイディングもエステックウッド(熱処理木材)を使用しておりほぼメンテナンスフリーを考えました。
その他の画像:
建物の建設前の敷地状況です。
角度を変えたショットです。