辻堂東海岸の家~大きな窓で庭とつながる平屋
大きな窓で緑の庭と一体になる平屋です。
敷地は鵠沼海岸にほど近く、旗竿状の敷地です。
この場所には、海からの気持ち良い風と十分な光が溢れ、既存の庭木を最大限に生かしたいと感じました。30畳の広さをもつ居間・食堂は幅7mの木製建具が全開でき、庭の自然と一体となった心地良い空間となっています。
建主は2階建てを希望されていましたが、それに反し私共は簡素な平屋を提案しました。
最初は驚かれていたものの、模型によるプレゼンを行うと、建主も敷地の特性を理解しすぐに納得され、計画はすすみました。
敷地の特性を活かした住まいの提案を気に入っていただいて依頼された
湘南鵠沼の海から5分程の旗竿状の敷地。家族構成は夫婦2人と子供1人。設計当初は2階建てを希望されていましたが、緑豊かな庭と一体となり、快適に暮らせるよう小さな平屋を提案しました。心地良い南風をリビングに取り入れるため、南側を木製建具で全開できるようにしています。床はクリの無垢材で床暖房を取り入れています。また、浴室は十和田石を用いた在来工法。床や建具浴室の仕様にコストをかけた分、建具を減らすプラン配置としたり、壁、天井はシナ合板で仕上げるなどのローコストとなるように工夫しています。リビングの一角にある小上がりの畳スペースは、庭を眺める視線が変わり、違った愉しみ方ができます。さらに砂地であったために、室内への流入を避けるため高基礎にしています。
この高基礎を利用し、畳の下に大きな床下収納を設け、季節のものを仕舞うスペースとして役立っています。爽やかな日の週末は大勢の友人たちが海を訪れ、交流を深める拠点となっています。
「天気が良い日は建具を全開にして、庭と一体になった開放的な生活を楽しんでいます。」
庭から見た大きな木製建具が閉じた状態の外観。
木製建具をすべて両側の戸袋に引き込んだ様子。
8枚の木製建具が両サイドへ可動し、全開します。
リビング全景。畳の小上がりの下は大きな収納スペース。
リビング全景。
夜景。すべての部屋が床、壁、天井が木なので、温かみのある色に浮かびあがります。