sala-sojyu
斜面地に建つゲストハウスです。用途から住宅とは少し違いますが、眺望を活かしゲストとのひとときを過ごすもので、写真はそのゲストとの時間を過ごすテラスから見た夜景写真です。構造は地下は鉄筋コンクリート造、1階は鉄骨造として広い間口の開口をとり、3階のこのテラスのある階は、落着いた空間が欲しかったので木造としてます。
またオーナーの会社がエコ思想の強い会社でしたので、大きな断面の紅葉材を使う方法として、オーストラリアのアイアンバーグというユーカリの木の再利用をしています。規模的に住宅以外の部屋数があるということと、基本的には靴を履いたままでもてなす仕上と成っております。
眺望を活かして、ゲストが自分の家の様に落着いた雰囲気のある建築をと言われていました。
また、後々ここに住むことも考えに置いて欲しいとも言われていました。
以前の施主様からのお紹介ですし、様々に材料のことなど話して気に入って頂いたと感じています。
オーストラリアのアイアンバーグ材、設計強度400kgというとてつもなく強い材料で、非常に色が良いのです。
100年前に伐採されて倉庫に使われていた物を解体して再利用したこと。
また1階の床は土間扱いとして、昭和に初期によく使われたテラゾーと言う石と色モルタルの研ぎ出し仕上と成っています。
ゲストの皆様から心地いいと評価を受け、あるメジャーな時計販売のホーム展示会場にも指定されて、毎年のご主人の誕生日には100人近いゲストが来られています。
3層になる構造が見える写真です。斜面地ですので、地下階から見えます。それぞれの階に於いて構造で、必要な空間を表現しています。
1階のリビング部分横に広がる空間を与えました。
1階の玄関部分です。
玄関ホールです。正面の階段は、ゲストルームに上がる物です。土間はテラゾー仕上で研ぎ出していますので渋い光沢が品格を出しています。
地下のギャラリーの洗面に成ります。
左側のガラスの外には擁壁の壁が見えます。2重構造の壁には水のシミなど出ていません。
またこの洗面の下部には換気扇が仕込まれていて、ギャラリーの床下からこの建物の山側の奥迄、空気が通い、この換気扇で24時間換気をしています。
和室から見たプライベートリビングです。奥の扉は全て開きます。
天井の材料は、アフリカ産のケヤキを使っていまして、幅の違う材料をランダムに短冊に貼っています。
それは、上階のゲストのパーティールームの空調機がこの天井に仕込まれていて、その機械の点検口としてどこにでも開講出来る様に考えた、機能を生かしたデザインです。エアコンの風はここに仕込まれた機械から上階の床上に吹き出す仕組みに成っているのです。
和室をベットルームから見たところです。
襖や床の間に貼った和紙は、京から紙という江戸時代から伝わる伝統的な手法で作られた唐長の紙を使っています。