リノベーション K邸
昭和49年に建てられた木造住宅のリノベーションです。
耐震補強を施し、
玄関位置・窓・部屋配置をガラッと変え、
自然素材で仕上げました。
・プランが、今の暮らしに合っていない。
・風通しが悪い。
・家の中が暗い。
設計者の自邸ゆえ、家族は私に任せてくれました。
東からの風を取り込み、
室内の奥まで光が届く、
隣家のリビングと視線がかさならないような
窓の配置になっています。
朝日が廊下の奥まで届き、
気持ちの良い朝がむかえられます。
風の通りも、とてもよくなり、
今までのジメジメしていた家の中がウソのようです。
プランでここまで、家が変わることを体感し、
プランニングの重要性を改めて実感しています。
家族より
「すごく明るくて気持ちのいい家になった!」
「お風呂が、温泉みたいで気持ちいい!」
・・・(ローコストな洗い場付浴槽ですが、気に入ってもらえました)
「床が暖かく、さらっとしている」
・・・(杉の足場板で作りました。足の裏へ伝わる板の厚みの力は、心が豊かになります)
「トイレのスイッチの位置がおかしい」
・・・(ごめんなさい、廊下の幅を優先しました。リノベーションは優先順位が大切です)
「冷蔵庫の前が狭い」
・・・(わかっていましたが、スペースが取れませんでした。)
ともあれ、合格点はもらえたようです。
自宅ということもあり、かなりチャレンジしたところがあります。
この挑戦を、
「より良い提案」や
「実際のところは、どうなの?」
に生かしています。
洗面・浴室です。
子供にもう少し丁寧に使うよう、頼みたいところですが、
あまり気にせずに、ザクザク使っています。
左官仕上げの外壁です。
左官屋さんと仕上げを打ち合わせしながら
塗ってもらいます。
作る人の手の跡が、建物に残ると、建物が生きてくる感じがします。
アルミサッシの部屋内に取り付けてある簀戸は、
知人のお宅を取り壊す時に頂いたものの、再利用です。
時間を経たものの美しさや味が、好きです。
「丁寧に作られたものを大切に使っていく」ことも大切にしたいと考えています!