MA-HOUSE

●設計事例の所在地: 
熊本市
●面積(坪): 
50.6
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

東側道路からの眺め
2棟に分けたボリュームをテラスデッキが繋ぐ。背後には中庭が見える

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

敷地は約400年前、加藤清正が築いた江津塘から30mほど奥の住宅街に位置する。クライアントは、タイポグラフィを研究するデザイナー兼研究者であり、設計当初からクライアントと私たちがコラボレートする形で進めた。通常では行わないのであるが、すべての計画案に対してクライアントと1つ1つ丁寧に検討を重ねた結果、基本設計終了時でその数は100を超えた。
クライアントが重視したのは、大量の蔵書収納と江津湖畔の通称「ゾウさん滑り台」の眺望の確保。蔵書収納に関しては天井高5.3mの壁一面を書架とすることで解決できそうだったが、この敷地からクライアントが希望する眺望を得るには10m以上の高さが必要であり、その高さをどこに設定するかが最大のポイントとなった。
そこで全体の構成を南北2棟に分け、2棟を隔てる駐車場上部のテラスから屋上に登り、「ゾウさん滑り台」を眺めることができるように設えた。南棟は1階に寝室、収納、水周り、2階にリビング、キッチン、和室、北棟は1階に書斎とメディアライブラリー、吹抜けを介してスタディスペース、ロフトに子供寝室を配置した。8つの床レベルと4つの階段による回遊性のある、流れるような動線により静(still)と動(motion)が交錯し、日々刻々と変化する様々な表情と風景を創っている。

その他の画像: 

設計者

ユーザー 株式会社長野聖二建築設計處 長野聖二 の写真
オフライン
Last seen: 11ヶ月 1週 前
登録日: 2012-07-24 10:24