C-HOUSE

●設計事例の所在地: 
熊本市
●面積(坪): 
38.05
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

リビングから中庭3を見た眺め

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

施主との最初の打合せでの言葉が印象的であった。「庭を中の空間のように感じたい」敷地は良好な住環境ではあったが周囲に参照すべき景観はなく、コートハウスを提案したのは自然な流れだった。ただ、その良好な住環境ゆえに完全に閉じた外観は周囲に与える影響が大きく少なからず抵抗はあった。そして2階建ではあるが極力高さを抑えるために1階は最小の天井高とし、2階床を薄く、2階個室も屋根裏部屋のような雰囲気を作り出している。ただ、リビングの大半を吹き抜けとしてその低さを感じさせないような配慮を施している。
そして2つの事を考えた。1つは前述の施主の言葉からソトとウチの定義を再考すること。それらを同等にパラレルな関係を作れないかと考えた。平面の中に3つの中庭を市松状に挿入している。ソトとウチが交差することで光、風景が刻々と変化していく。
2つめは親と子供との関係、家族同士がどのように繋がるのか、どのように繋げるのかということを考えている。1階のリビングから2階のワークスペース、キッズルーム、各個室に至るまでグラデーションのようにコミュニケーションの密度が変化していく。その時々に合わせて居心地のいい密度をさまよう、そんな空間を作り出せたのではないかと思う。

その他の画像: 

設計者

ユーザー 株式会社長野聖二建築設計處 長野聖二 の写真
オフライン
Last seen: 11ヶ月 1週 前
登録日: 2012-07-24 10:24