鎌倉城廻の家
蔵のイメージの白い切り妻の外観
ごちゃごちゃしたHMの住宅に囲まれるので極力シンプルに
小さいお子さんが3人の若い夫婦の新居
依然のアパートは換気が悪くお子さんが喘息気味ということで、清潔感のある自然素材の空間を望まれた
また、大学の先生のご主人の書斎とリビングでの子供の勉強コーナー、多量の本棚等も
土地探しの段階からお手伝いをし、その都度その土地にあったイメージのプランを作成しアドバイスしたことが信頼につながったのでは
鎌倉の城廻という昔の城跡に位置する。
擁壁に囲まれた高低差のある造成地が多い地域であるが、北側に広い屋敷が残り東には緑あふれる林を望む比較的平坦で整形な土地である。
東の道路側に2台分の駐車スペースを確保、建ぺい率が40%と低いことから建物はコンパクトで凹凸のない形状とし西側に寄せ配置した。
隣地が迫る南側ではなく竹林を望む2階東側に大きく開口を確保したシンプルな切妻屋根が特徴だ。
1階は南側の玄関を兼ねた縁側上のスペースのまわりに寝室と3人の子供たちの個室、水廻りを配置、2階にリビングダイニングとキッチン、和室、北側の緑を望む落ち着く位置には書斎を確保した。東側の大きな開口はバルコニーでもあり、キッチンと連続する。
2階は天井高3.8mの屋根形状そのままに表した大きな空間で、和室と書斎上部は山小屋のようなロフトスペースである。
自然素材を用いたいとの要望から、壁はラワン合板とドイツ漆喰、床は無垢の栗フローリングや大判タイルとした。
ご主人が学者であることから多くの蔵書を収容する本棚を望まれた。
蔵のようなイメージの家である。
自然林に向いて開いた東側の気持ちのいいテラス
西側夕景、1階の子供部屋の窓が連続
天井高さ4mの2階リビング、中央の大きいテーブルと子供の勉強スペースが特徴
1階の小さい浴室