窯元の家H邸
もてなしの場であり、家族のイベントの場でもあります。また陶器の展示もされます。
建物の老朽がかなり進んでいて、3世代が住まうには手狭な状態で今の生活スタイルを維持できなくなっていました。それでかねてから建て替えを考えていらっしゃいました。
依頼主のこだわりを実現してくれるだろうこと、そして監理をしてくれるので確かな建物ができるだろうこと
3世代の大家族が暮らす。緑が溢れ、広くゆったりと落ち着いた空間として計画しました。
いろりから漏れ出る笑い声、もてなしと家族の対話、そんな空気を木と土の香りが温かく包み込む、外には緑が溢れ、程よい風が過ぎていく、3世代の大家族が暮らす広くゆったりとくつろぐことができる落ち着いた空間をイメージして依頼主のこだわりを実現しました。
床暖房もあるためか「暖かい」という声があります。「いろりの間でいろいろやっていますよ」と満足そうな笑顔が印象的でした。自作で作った照明のカバーが3か所ありますが、1か所は好評で、2か所は不評でしたが8年以上経ってもそのまま使われていますのでまあ~いいか、、、という感じです。
正面の壁に依頼主が渓流釣りで仕留めたアマゴなどを泳ぐように配置しています。
陶器が左の洞に置かれ、右の壁のライトのカバーは私の自作です。風通しと光のための下窓、写っていませんが
上部にも光と換気のための窓があります。
全開放の掃き出し窓から明るい緑が見えます。3世代の家族がくつろぐ場です。
障子を閉めると土壁と木と相まって障子越しの光でとても落ち着いた空間になります。
玄関戸を開けると、こんな風景が迎えてくれます。引分けの障子を開けると茶の間越しに北庭が見えます。
玄関ファサードです。
石敷きのアプローチです。奥の床の照明は依頼主が数年前に造った陶器製のもので、やっと「日の目をみた」と
仰っていました。
リビングのデッキ越しの土壁と緑のコントラスト。
茶の間越しにいろりの間が見えます。
坪庭からの光が溢れる石と木の浴室です。