築32年木造住宅のリノベーション
築32年の木造住宅のリノベーションです。
建物性能の改修は断熱性・耐震性の向上のみならず、外観デザインも刷新しました。
下屋の外壁を手摺レベルまで高くして2階居室からバルコニーとして利用できるようにしました。
生活に庭を近く感じハーブや家庭菜園を楽しみ、住みながら庭造りをしたい。建て主はリタイヤ後の生活をそんな風に描いていました。
築32年の木造住宅は冬の寒さや耐震性にも不安がありました。
「初めは新築のつもりだったのですが、予算に限りがある中で建て方の選択肢を相談できたのは大きかったと思います。同じ予算で新築と比べ仕上げ・パーツなどこだわっていた部分を妥協しないで決められました。それと、耐震補強の補助金も勧められて予算的に助かりました。」
今回の改修のように外観デザインまでの提案をすることで新築同然の満足感が得らやすく費用対効果が高い。優先順位を協議して建替えからリノベーションへシフトした大きな要因になりました。
また、耐震性の補強だけでなく構造計画から検討して既存の間取りを大幅に変更。LDKに面した東側の庭に3.6mの掃出し木製窓を設置して、生活な中に庭を取り込むプランニングを実現しました。内装はシンプルなデザインの中に無垢の味を楽しめるものを選びました。
「新築しか頭になかったのですが色々なアイディアを提案いただきとてもよかったです。遊びに来るお友達の方々からはリフォームとは思えないとよく言われます。間取りも変わったので生活感もだいぶ変って、料理の最中にハーブを摘みに行ってます。」
冬の寒さについて:「普段LDKにいますがエアコンをつける程度です。特に寒い日もエアコンで対応できました。それとホットカーペットを使っています。欲を言えば床暖房が欲しかったですね。」
LDKに面した東側の庭。3.6mの掃出し木製窓を開放して庭と一体に利用できる。
キッチンは家具造作でつくりました。コストと実用性を考慮して扉は無しという潔さ。
改修前の外観
素材やパーツにも建て主のこだわりが!
2階は普段利用しないのでシンプルかつローコストで考えました。