リフォーム:築138年の民家改修
●設計事例の所在地:
福岡県田川郡添田町
●面積(坪):
改修部分:26.3坪 未改修部分:40.2坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
大きな梁を見せた居間
住まいは、時代ごとに、そこの家族の暮らしに合せて作り変えられている。この居間は、以前、土間空間でおくどさんからの煙で燻された大きな二重梁が新建材の天井で隠されていた。今回、再び、その二重梁に主役になっていただいた。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
この家は、築138年と古く、また66.5坪と広く、限られたご予算でどれだけできるものかと心配されていた。ご当主の第一のご希望は「次の世代にこの家を残す」ことで、構造体の修理・維持保全を行い、そのあと、ご当主ご夫妻の生活スタイルの改善を考えたリフォームを進めたいとのことで、予算の中で優先順位を付け、バランスよく考慮した適切なリフォーム工事を目指した。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
ご当主のご希望である「次の世代にこの家を残す」ことを第一に考え、構造体の維持保全とご夫婦の生活スタイルの改善とをバランスよく考慮した適切なリフォーム工事を目指した。一番は限られた予算をどう順位付け、配分するかだった。また、リフォーム中に構造体のシリアリ被害がみつかったり、予想以上に床下の湿度が高いため急きょ、防湿コンクリートを打設したりと計画以外の出費がでたので、その調整は大変だったが、古建具などをうまく再利用して、予算を吸収できたのは良かった。
その他の画像:
東の庭を見るDK
それまでの小さな腰窓から大きなガラス窓に替え、庭を楽しみながら食事を楽しんだり、調理ができます
竹天井
ここ添田町桝田は冬寒いが、解体時に小屋に竹が敷き並べられ、その上に土が伏せられていた。昔の人の防寒の知恵である。今回のリフォームでも、煤で黒くなった竹を磨き直し、再び天井を作り、その上に漆喰を乗せ、昔と同じく土による断熱を考えた。
台所はアイランドで広がりを考えました。