住吉の新築町家 ~引込戸で広がりのリビングに~
●設計事例の所在地:
堺市
●面積(坪):
敷地面積:33坪、建築面積:19.6坪 、延床面積:36坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
外観です。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
間口6m奥行18mのウナギの寝床の用地に建てる今回の計画では、町家スタイルがピッタリでした。町家・民家が大好きなお施主様は、新築で町家のイメージを出せる方法を選択しました。真壁構造で、その構造材にワビスケ(新しいベンガラ塗料)を塗って、構造をあらわしにしました。
大きな広がりのある空間を求めて、部屋の間仕切りを引戸の引込戸にしました。この手法を用いると建具を閉めた時と開けた時では、空間の広さと景色が全く異なります。引込戸を3ヶ所に用いることによって、1階に全く様相の異なる空間が生まれました。
ステンドグラスもこの家のアピールポイントです。この家のお母様の培ってきた技術を活かして、個性的な住宅になりました。タタミの間は奥様の趣味の部屋です。
ネコが大好きなので、ネコタワーをリビングに設置し、玄関廊下の階段下には、おしっこスペースを設けてネコの快適環境を確保しています。
その他の画像:
リビング
引込建具を用いることによって、広々としたリビングダイニングにもなるし、
部屋を区切ってリビングとダイニングに分けることも可能です。
リビング
猫タワーを壁に設置しました。
古建具とステンドグラスが不思議なバランスを保っています。
間仕切りガラス建具
引込建具を閉じたところ。
古建具を用いたトイレの建具。
手洗い建具
洗面台は、無垢板の上にのっています。
あやめのスギ板貼りにすることで、落ち着いたベランダとなりました。
階段見下ろし
階段の正面にも、ステンドグラスを嵌めました。
2階子供室
構造ゴロンボをあらわしにして、豊かな空間としました。
2階寝室
収納の扉は、夏建具の葦戸を用いました。