横浜の二世帯住宅
外観写真左の平屋部分が親世帯、2階建て部分が
子世帯の二世帯住宅です。
①自然エネルギーを有効活用するための基本は冬の陽ざしを部屋の深くまで導き、夏の陽ざしは部屋に入らないよう制御することです。各窓の上には日差しを制御するための庇を設けています。
④窓を開けて風を入れようとしても正面に壁があっては通風効果は半減してしまいます。道路境 界の塀を隙間のある横板張りとすることで、ほどよく視線を遮りながら通風効果を高めるデザインとしました。
予算内で希望面積や諸室を確保できるかどうか
住環境性能を大切にしながら平面断面プランや造形デザインを決定していく設計手法で住環境とデザインを共に高めていること
・耐震等級3
・熱損失係数 Q値2.00W/m2K
・夏季日射取得係数 μ値0.034
・エネルギー性能 親世帯:50.84GJ、子世帯:47.26GJ
・年間ランニングコスト 親世帯:84000円、子世帯:97000円
・木造2階建て 延床面積127.31m2
引っ越し後の家はとても暖かで快適です。1月の引っ越しだったのに薄着で過ごしています。
設計から現場監理までとてもきめ細かく気配りしていただき近所の方々にも紹介したいです。
②窓の大きさは日射だけで部屋を暖かく保つこと ができるよう計算で決定し、部屋の奥まで採光が届くよう考えています。
③1階LDKから2階廊下につながる吹抜けは空間的な広がりや上下の連続性だけでなく有効な換気を得るための通風ルートでもあります。
①吹抜け上部は斜め天井となっています。上下の連続性と2階廊下の閉塞感を無くし風の流れを意識したデザインです。
②2階廊下は勉強・書斎スペースです。机に座った時に流れる風の清涼感を得ることができるよう設計しました。
③2階子供室の中央の床は吹抜け上部の位置で斜め床としました。環境デザイン的には南が窓からの採光を反射させて北側のロフトへ導く意味があり、子供室の滑り台ともなる遊び心のあるデザインです。
④2階ロフト天井には天窓を2ヶ所設けました。雨センサーがあるので夏は常時開放して上下圧力差による高い換気効果があります。
キッチンからダイニングまで1枚板で作ったカウンター。
キッチン部とダイニング部のカウンター高さが違うため床に段差を設けてカウンターを1枚で設置できるよう工夫している。キッチン北側は南北通風とキッチン排熱のための大切な採光換気窓です。