那須の週末住宅 (栃木県那須町)

●設計事例の所在地: 
栃木県那須町
●面積(坪): 
57坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

敷地は道路より最大で12m程度上がっている傾斜地でクヌギ・コナラなどの落葉広葉樹林。当面は週末住宅として住まい、将来はこの地に永住するというクライアントの希望を踏まえた住宅です。外観は国立公園内の基準により制限され、屋根は茶系色のフッ素樹脂塗装ガルバリウム鋼板、外壁は杉板張りとなっています。湿度が極端に高い地域のため高床式の基礎として床下の通風を考慮しています。1階は土間・個室・水回りを配し、2階に周囲のロケーションを楽しめるリビング空間。1階土間は薪ストーブを中心にワークデスクも備え多目的に利用できる落ち着いた空間となっています。2階はたくさんの友人を招いてゆったりと過ごせるオープンなリビング空間です。リビング中央の大きな吹抜けは、1階の気配と共に薪ストーブの暖気を伝えてくれます。また1・2階にはそれぞれロケーションを楽しむ屋外デッキを備えています。この家は新たな「土間空間」のあり方を追求した家でもあります。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「定年後には永住したいのでその機能を備えていること」
「傾斜地の特性と周囲の自然を楽しみたい」
「親との同居を考えているのでその個室も用意して欲しい」

依頼者があなたに依頼した決め手: 

「最初の打ち合わせで意気投合しました」
「デザイン性は勿論ですが設計者の人柄も決め手になった大きな要因です」

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

別荘としての機能と併せて永住した時のことや親との同居を考えて、家族の気配を感じられるように考えました。家の中心にある土間は上部に吹抜けを持ち上下階の気配を繋ぎます。敷地の形状はほとんど変えずに当初のままの傾斜で、樹木の伐採も最小限に抑えました。高床式の基礎にすることで高い湿度にも対処しています。南側には1・2階共にテラスを設けそれぞれから周囲の自然を存分に楽しむことが出来ます。建物の色は周囲に違和感のないものとし、外壁材は無垢板を使用しています。

依頼者の声: 

「薪ストーブの暖気が家中に伝わり真冬でもTシャツ1枚で過ごせる程快適です」
「大自然を楽しめる家なので気分転換できる週末が楽しみになりました」

その他の画像: 

多目的土間
趣味で使えるワークデスクを備えた第二のリビングのような場所。薪ストーブの炎を眺めながらゆっくりと時間が流れます。

薪ストーブ
冬場の必需品。これ1台で家中がポカポカになります。炎を眺めながら飲むコーヒーやビールは最高です。

2階リビング
周囲の大自然を楽しみながらゆっくりと過ごす場所。構造材の梁が見える天井は経年変化も楽しめます。

ダイニング・キッチン
可変式の大きなテーブルを備えたダイニング。大勢のパーティーも楽しめます。

ワイワイと楽しいパーティー風景

キッチンから南面を見る
南側には屋外テラスがあり、室内に周囲の自然を取り込みます。

2階テラス
周囲の山々や眼下に広がる風景を楽しむ場所。耳を澄ますと聞こえるのは小鳥の声だけ。

西側に見える山々の風景

設計者

ユーザー KAZ建築研究室 小磯一雄 の写真
オフライン
Last seen: 1年 2日 前
登録日: 2012-07-24 10:21