YKKAP埼玉窓工場

●設計事例の所在地: 
埼玉県久喜市
●面積(坪): 
10014.9
●建物の種類(大分類): 
その他
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

外観:スキード時代の工場をにふさわしいシャープなデザインとしました。外壁材はダークグレーのスチールパネルを3種類の僅かな色違いでランダムに貼ることでモダンでありながら「和」が感じられるデザインにしました。周囲の緑が映える環境に配慮した外装です。 撮影:北嶋俊治

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

日本を代表するサッシメーカーの首都圏工場として、受注から製造さらには現場への配送に至る画期的なデリバリーシステムを展開する環境時代の工場として、この先進的なコンセプトにふさわしいデザインと論理性を建築に与えることが望まれた。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

これまでにも同じ依頼者の多くの施設を信頼して設計させていただいており、高いご評価をいただいてきた経緯からご依頼いただきました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

日本を代表するサッシメーカーの工場建築です。ここで見ていただきたいことは、建物のファサードに大規模に設けたランダムサッシと、わずかな色違いのパネルで繊細な日本的表現を実現したシャープな黒い外観です。ランダムサッシはこの工場で生産される、ごく一般的な住宅用サッシを注意深くランダムに配置し、室内側に木製の枠をやはりランダムに被せることで現代的なデザインとしています。外壁は薄いパネルにぴったりと面一で納まるサッシを開発しました。
この空間は社員レストラン、研修所、展示室、オフィスなどに使われています。

2012第一回空間デザイン賞奨励賞、JCDデザインアワード2012銀賞、
第6回NISCイソバンドデザインコンテスト優秀賞、2012年度グッドデザイン賞、 2013AIA Northwest & Pacific Region Award優秀賞、 第46回SDA賞

依頼者の声: 

企業イメージと理念がデザインに結実した素晴らしい建物であるとのご評価をいただいております。

その他の画像: 

既製品の住宅用サッシをそのまま開閉可能な状態でランダムに配置しました。 生産される製品の力をそのままデザインに取り込むことで、企業イメージやショールームの機能を併せ持ったファサードを実現しました。

撮影:北嶋俊治

室内側は窓枠を隠すように木の枠でカバーしています。大変モダンなデザインでありながら、開閉可能な状態で設置されていることからショールームとしても機能し、住宅で使用されるサッシであることを意識して木の温もりが感じられるようにしました。

展示ルーム 天井はこの会社の製品であるサッシの押し出し材をランダムに配置したルーバー天井です。企業の製品が放つ個性をデザインに生かすことが重要だといつも考えています。  撮影:北嶋俊治

2階オフィス 上下に窓が見えますが、自然換気システムによる開口です。下の階の様子も見ることができ、挟まれた白い壁は全面がマグネットが効くホワイトボードとなっています。  撮影:北嶋俊治

エントランス受付カウンター ランダム、屈曲といったデザイン要素はそのまま家具にも反映されています。テーマを反復することは建築デザインの効果的な手法でもあります。 撮影:北嶋俊治

工場内部です。無駄を削ぎ、オートメーション化された工場に合理的なスパン割りや、トップライトによる自然採光、屋根頂部の開閉ユニットと外壁窓が連動した自然換気システムなど、環境時代の工場を実現しました。

搬出側のプラットホームです。空港に似た大きな庇と光のコントロールによって「スピード感」をデザインしました。

設計者

ユーザー 株式会社ヨシダデザインワークショップ 吉田明弘 の写真
オフライン
Last seen: 3日 9時間 前
登録日: 2015-03-16 14:11