n-OM1
●設計事例の所在地:
東京都港区南青山
●面積(坪):
885.33
●建物の種類(大分類):
その他
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
外観1
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
地球環境に対しどう答えていくかは、建築が持つ最も重要なテーマである。
このプロジェクトは、将来の都市再生を視野に入れた新築案である。東京は建築の新陳代謝が最も激しい街である。土地価格が建築価格に対し以上に高いために、土地の利回りを確保しようと建築をスクラップアンドビルドして、市場の購買意欲を煽るように進行するところに原因がある。そうした「都市の新陳代謝」にテーゼを唱えるべく、プロトタイプとして計画した。
構造体が朽ち果てるまで。設備配管などが老朽化するまで。壁紙が気に入らなくなるまで。と、建築の耐用年数には、段階がある。どの段階においても、その用を終えたと判断されると建築は建て替えを迎えることになる。リノベーションやコンバージョンは既存形態を長期に維持しつつ、新陳代謝を実現させる最も有効なプログラムであるが、リノベーションやコンバージョンを見据えた建築が少ないために、これまでは都市の新陳代謝は、おおむね無理の少ない建て替えを選択してきた。
本計画は、そうした新陳代謝による建築の更新を無理が少なく可能な計画になっている。構造体をより永続的に使えるように、逆梁工法と高耐久コンクリートにし、将来設備の更新も比較的容易になっている。ファサードの更新も見据え、スラブ優先で構成しており、主架構以外の壁やサッシュはほぼボルトインに近い状態でフェーズ化されており、スケルトンとしては長期に持続可能なサスティナブルな建築である。
その他の画像:
外観2
住戸リビング1
住戸リビング2
WC・浴室
共用スペース