T+Kハウジング
既存の木造2階建ての住宅から、木造三階建ての二世帯住宅への建て替えです。
実家を建て替えるにあたって、決して広くはない敷地を有効に利用して2世帯住宅を作りたい。限られた土地の中にも、両世帯に庭をもちたいというご要望がありました。いくつか、ハウスメーカーに提案をいただいてらしたようですが、どの案もピンとくるものがなく、見積もりをみてもコスト高をお感じになっていました。
知り合いの紹介でお会いしてお話をした際に、ハウスメーカーの営業さんには感じない、私の家づくりに関しての情熱に感動していただいたそうで、ご提案をすることになりました。廊下を極力少なくし、各室をゆったりと広くとったプランや、プライバシーを確保しながらの開放感などが決め手となって設計監理契約の依頼を受けました。
1Fを親世帯、2F,3Fを子世帯としています。親世帯は面積が限られるため、建具を可動間仕切りのように利用し、すべてオープンとするとおおらかなワンルーム空間となるように設計しています。リビングからは、ウッドデッキのテラスがつながり、冬には大きなクリスマスツリーをかざっているそうです。
2F、3Fの子世帯は、アルミの可動ルーバーで仕切られた中庭状のルーフテラスをつくり、リビングやバスルームをテラスに面して配置しています。階段のみが1Fの玄関から3Fのベッドルームまでをつなぐ動線で、この他には動線のみの廊下を設けず広々としたリビングダイニングキッチンを作りました。
子世帯の娘さんご夫婦
「最初の要望でつくっていただいたルーフテラスでは、年に数回、友人知人を招いてバーベキューパーティを開いています。リビングダイニングが広いので、30名ほどの人数でもまったく息苦しさがありません。季節の良い時期は、小さな子供と一緒に、浴室のルーフテラス側のはきだし窓を全開あけて、半露天風呂のような入浴タイムを楽しんでいます。」
親世帯のお母様
「私たちの居住面積が60㎡と聞いて、狭い!と最初はおもいましたが、建具をあけるとワンルーム空間となって広々としますし、キッチンと水回りの動線が集約されていてとても生活しやすいです。外からの視線を遮るために制作した断熱引戸が思いのほか道路の音を遮断したり、冷暖房が効きやすかったりで、これはとてもよかったです。ぜひお勧めしたいです。」
子世帯
リビングから一体的につながるルーフテラス
子世帯
浴室からルーフテラスを見る。正面はアルミの可動ルーバー。視線を遮りたい時は羽を閉じることで、クローズな中庭となります。
子世帯
リビング吹き抜けをみあげる。吹き抜けの先は、寝室エリア。
子世帯
奥行き90センチの大きな対面式カウンターのオーダーキッチン。引き出しを利用した食器棚は使い勝手が良いと好評です。
親世帯
主寝室からリビングダイニングをみる。 建具がすべて開放された状態。
親世帯
寝室からリビングダイニングをみる。 建具がすべて開放された状態。
親世帯
リビングダイニングの断熱引戸 クローズの状態。夜間は、カーテンの代わりに、外からの視線をさえぎります。また、遮音性が高いので、車の音がほぼシャットアウトされます。直射の入る朝は東側、昼は南側の断熱引戸を閉めることで冷暖房の効率を上げます。
親世帯
リビングダイニングの断熱引戸 オープンの状態