稲村ヶ崎の住宅
南側からの外観。
敷地は自然豊かな保安林に囲まれており、西側の4M程度低い敷地に隣家がありました。クライアントさんは西側からの視線を遮りつつ、南からの採光を通り入れた平屋住宅を望まれました。
クライアントさんはなかなか土地が売買にでないエリアにて、家を建てることを希望されていました。よって、土地探しの段階からお手伝いを行いました。土地が販売にでた場合、不動産資料を確認し、良い条件の土地の場合は現地に敷地調査に同行しました。数年間の間、何度も敷地を見学等を行い、今回の土地に出会いご購入されました。土地をご購入されてからは、弊社に設計を依頼して頂けました。
自然豊かな環境の中でプライバシーを確保しつつ、平屋で伸びやかな開放感のある空間を望まれました。そこで西と北側にL型のレイアウトとして、建物と保安林に囲まれた中庭のような空間のある設計としました。軒を1軒(1.8m)取ることで、自然をダイレクトに感じることができる、半屋外空間を設けました。軒は夏の日差しを遮り、冬は直射日光を室内に取り入れます。
空間のイメージはCGで素材を含めて確認していたので、イメージ通りの空間になりました。」
3DCGのウォークスルーをみて頂いていたので、空間のヴォリュームや繋がり、見え方もある程度把握されていたかと思います。軒による日差しのコントロールも説明していたのですが、「図面で説明された通りの日差しの入り方通りです。」と嬉しいお言葉を頂きました。
リビングの眺め、無垢の木材と植物オイルを使用した、心地よい空間となりました。
ダイニングから中庭の眺め。庭に面した大開口部が室内外を連続的につなげ、開放感のある空間となります。
古材も再生利用し、蔵戸を玄関戸にしたり、杉雨戸を収納の建具に使用したりしました。その他、雪見障子やトイレのドアも、古材を使用しました。色の違いも植物オイルを1回塗りすることで、統一感がうまれます。
キッチンの眺め。建具や床はクライアントさんがDIY塗装しました。コストダウンとセルフメンテナンスが可能になり、何より家に愛着がうまれます。
軒下空間の眺め。
玄関からの眺め。中庭、縁側、室内の連続的空間の眺め。
南西縁側からの眺め、夜景。
北東縁側からの眺め、夜景。
中庭の眺め、夜景。
外観夜景。