住吉の住宅
既存の住宅を解体したあと、木造2階建て住宅を新築しています。間口の狭い敷地に、駐車スペースと玄関スロープを計画しています。老後のことを配慮し、1階部分で日常生活が完結できる間取りで構成しています。
築40数年のご実家です。雨漏れがひどくなり、修理の相談を受けましたが、傷みが大きく修理費用もかさむこともあり、建て替えする方向で話がまとまっていきました。
WEBサイトの完成事例をご覧いただき、大阪市内の狭小住宅の事例もあることで安心して任せてくださいました。
ご実家の建て替えの設計監理をさせていただきました。間口4メートル、奥行15.6メートルの細長い敷地に建てられています。クルマ1台分のスペースと将来に備え、玄関にはスロープを設けています。1階には、LDKと洗面.浴室.トイレを配置し、1階のみで生活が完結できるよう配慮しています。2階には、3つの個室を設け、家族構成の変化にゆとりを持たせています。
当面は親子2人での生活となりますが、今後家族が増えること、またお母様の老後のことにも配慮された間取りを希望されました。敷地面積にゆとりがあるわけではありませんが、駐車場を借りるのも勿体無いので、車1台分のスペースを確保するよう希望されました。また、今後クルマ椅子が必要になった際にも、出入りが楽なように、玄関までのスロープを希望されました。内部については、1階にLDKと洗面.浴室.トイレを配置し、1階で生活が完結できるように配慮しました。2階には、3つの個室を設けています。また、屋根裏を利用した収納を確保しています。外壁の素材は、窯業系サイディングを採用しています。比較的若いお施主様の場合、ガルバリウム鋼板を希望されることが多いのですが、年齢層が高いことを考え、落ち着いたデザインのサイディングを提案させていただき、採用しています。全体的に気に入っていただいて嬉しく思っています。
角地のように見えますが、隣家の私有地に面しています。1階と2階のサイディングを変え、大きく見えがちな建物ボリュームに配慮しています。
周辺では、建売住宅のような住宅が並んでいます。それらは、片流れ屋根が多かったので、異なった佇まいを見せたいと思い、三角屋根を採用しています。
駐車スペースおよび玄関スロープを見ています。ギリギリの配置ですが、希望通りにまとまり喜んでいただきました。
玄関です。床フローリングは、すべて共通で、西南カバ桜を使用しています。ウレタン塗装で保護しています。
2階の個室を見ています。壁、天井ともクロスで仕上げていますが、全室天井のみ木目調として雰囲気をあげています。
2階の個室ですが、お母様の寝室として計画しています。3畳ほど畳敷きとしています。この部屋だけ、壁クロスを変えています。隣家とのプライバシーに配慮し、天窓から自然光を取り込んでいます。
2階ベランダを見ています。広いスペースではありませんが、日当たりも良く、洗濯物を干すにはちょうど良いスペースとなっています。
1階のキッチンを見ています。使い勝手の良いクリナップの既製品を使っています。面材は、木目調としています。キッチン背面には、食器棚を設置するスペースを残しています。