江戸川台の家
和風モダンな外観
施主の希望は“丈夫で長持ちする家”、“安全な家”、“快適な家”、“省コストな家”と具体的な要望が多く、それぞれのバランスを考えて基本設計・実施設計を進めた。
分離発注『オープンシステム』の建築に共感いただき、
「家を建てるということは、ブランド品を買うような行為ではなく、皆で造り上げていく創造的な行為だと思います。心を込めて丁寧に造り上げた世界にひとつしかない○○邸をお願いします。」
という施主の想いを設計コンセプトに基本設計では十分な時間をかけ、様々な提案、検討を重ねた。
構造に関する耐力壁には、面で支える構造パネルを採用。壁倍率も大きく、より丈夫で安全な建物になっている。断熱材にはネオマフォームを使い、外断熱工法による高気密・高断熱仕様、窓にはオール樹脂サッシを採用したことで、夏は涼しく、冬暖かい住まいが完成した。
ご夫婦が目指したのは和風モダンな家。ご主人はそれに日本人らしい古民家のテイストも入れたいという希望があった。その希望を生かした大きな梁や勾配天井のある家は、この家から巣立っていった親戚にも好評だったという。
「どんなふうに実家が変わっちゃうのかなとか思ったらしいんですけど、来てみて『新しいけど懐かしい。落ち着く』って。そう言ってくれると嬉しいですね」(奥さま) M夫妻が取り組んだ、最初で最後の家づくり。家の基本設計から完成までは約1年半かかった。 「非常に長いんですが、そのプロセスがひとつひとつ面白かったし、業者さんと話しながら、できあがっていくのを見るのが楽しかった。お金を出すんだから、楽しまなきゃ損だと思うんです。住んでからも楽しいけど、つくっている最中も楽しい。自分で家をつくるっていうのは、そういうことじゃないですか」(ご主人)
勾配天井のあるリビング
夕景