下馬の集合住宅
●設計事例の所在地:
東京都世田谷区
●面積(坪):
164坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
住宅街の角地に立つ集合住宅【グッドデザイン賞受賞】
周辺の住宅の並びと連続した、家形のボリュームを連結したV字配置の建物としている。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
閑静な住宅街の一角に建つ集合住宅の計画である。
敷地は街区の角地に位置するが、角地は一般的に建蔽率や斜線条件が緩和されるため、周囲から突出したボリュームが建つ傾向が強い。
ここでは、周辺の建築と間口を合わせた家型のボリュームを敷地境界線に沿ってV字に配置することで、2つの前面道路沿いに連続する戸建住宅の並びを敷地内まで引き込み、街並みに積極的に参加する建築とすることを意図した。
外在的な考えにより建築の外形を形成することで、V字のボリュームに囲われた空地は、建物に帰属した意図的な外部空間としてではなく、街並みのデザインの中で副産物的に生まれた残余の空間(=余白)として街の中に建ち現れる。
結果、空地の帰属意識は曖昧なものとなり、街に対して開かれた寛容さを帯びる。
街並みの綻びを繕うように角地における建ち方を見直し、周囲との調和を意識した建築の在り方を実現することを目指した。
その他の画像: