古材を活かした医院併用住宅の建替え

●設計事例の所在地: 
埼玉県川越市
●面積(坪): 
340㎡(102坪)
●建物の種類(大分類): 
医療・福祉施設
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

外観はモダンなコンクリート打放しです。しかし、ポイントに木を張ることで歴史的街並みが残る川越の町にも馴染む外観としました。1階が医院、2、3階が住宅の医院併用住宅です。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

建主様のご希望は、明治から続く古い建物を建て替えることでこれまでの歴史や記憶がなくなってしまうのではないかという漠然とした不安でした。それに対して、私は古い町屋部分の建物の内装を新しい建物の内装に再現することでした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

歴史的な建物と、現代的な建物の両方の知見が深く、設計実績も多いことが私が選ばれた理由だと思います。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

この建物の大きな特徴は、外壁はRC造で内装は木造というハイブリットです。構造をRC造壁工法としさらにボイドスラブとすることで、30坪のワンフロアに全くコンクリート壁のない広い空間を実現し、その30坪の内部空間に伝統的な木造建築を入れ込んでいます。だから、建替え前の座敷と現代的な洋風のリビングの両方を実現できたのです。

依頼者の声: 

内部空間には建替え前の家の記憶が細部まで再生されていることに満足していただきました。

その他の画像: 

リビングに隣接する座敷は、建て替える前の明治の座敷を再生しました。この写真では、脇書院の障子が入っていないのは京都まで修復に出していたからです。実は、建替え前の2つの座敷の状態の良い方の天井板や襖、障子、脇床を使い1つの座敷にまとめたものです。

設計者

ユーザー アーキネットデザインLLC 市川均 の写真
オフライン
Last seen: 4週 1日 前
登録日: 2012-07-24 10:24